江差は渡島(おしま)半島の西部に位置する町です。その成立には、奥州藤原氏が関わっています。平安時代末期、源頼朝は自分に楯突いた弟の源義経と、それをかくまった奥州藤原氏を攻略するため、藤原泰衡(やすひら)に要求して、1189(文治5)年、衣川館にいた義経を襲撃させ、義経主従を自害に追い込みました。藤原泰衡は義経の首を頼朝に差し出して和睦を願いましたが、頼朝は泰衡を攻め、同年8月、奥州合戦で滅しました。江差の歴史は、この戦いのあと、泰衡の一族が逃げ延びて海をわたり、この地に上陸したのに始まります。これが北海道に和人が渡った最初であるとも言われています。
室町時代になると、この周辺を統治していた蠣崎季広(かきざきすえひろ)が江差を和人居住地として定めたため、和人の来住者が増えていきました。
江戸時代には、江差はニシン漁や材木の積み出し港として栄えました。ニシン漁の最盛期には3000隻もの漁船と多くの商人が集まって賑わい、「江戸にも見られぬ江差の五月」とまで言われました。明治時代以降、ニシンは不漁となり、町はさびれていきましたが、今でも江差には古い建物など、往時を偲ぶものが残されています。

【江差への行き方】

◎JR函館駅から江差ターミナル行きの函館バスに乗り、「中歌町」または「姥神町」または「姥神町フェリー前」で下車。
◎基本的には車が便利。函館からは約73km。1時間半〜2時間程度です。
※江差駅は、現在、廃駅となっており、電車は走っていません。

江差の観光

開陽丸

開陽丸江戸幕府が所有していた軍艦です。桜田門外の変で非命にたおれた井伊直弼のあとを継いだ老中、安藤信正によってオランダから導入され、外国艦船に対抗し得る軍艦と期待されました。旧幕臣の大鳥圭介や土方歳三を、仙台から蝦夷地まで乗せて行った船としても知られています。しかし、1868年(明治元)年11月15日、暴風雨によって江差沖で座礁し、沈没しました。1975(昭和50)年から遺物の引き上げ作業が行われ、当時の設計図をもとに復元作業が進み、現在は資料館として公開されています。

【アクセス】函館バス「姥神町フェリー前」下車、500m。
【休み】祝日の翌日。
11月1日〜12月30日は毎週月曜日。
12月31日〜3月31日は全休。

姥神大神宮

姥神大神宮室町時代の1447(文安4)年に創建された古い神社です。於隣婆(おりんば)という老婆が夢の中で神様から一本の竿を受け取って海に投じたところ、無数のニシンが集まり、老婆も村人も飢えから救われたという伝説が残っています。村人は於隣婆を姥神と呼んで祀り、以来、姥神大神宮はニシン漁の神として、人々の崇敬を集めました。

【アクセス】
◎函館バス「姥神町フェリー前」下車、200m。

横山家

横山家初代の横山宗右衛門の代から230年も続く旧家の家屋です。かつてはニシン漁の網元として威勢を振るい、今でも母屋と四番倉には網元時代に使用された生活用具など約150点が展示されています。展示品はいずれも北海道の民俗資料に指定されています。なお、現在の家屋は1892(明治25)年の大火で焼けたあとにそれまでと同様に再建されたもので、道南に発達して「ニシン御殿」と呼ばれた網元建築の面影を残しています。

【アクセス】
◎函館バス「姥神町フェリー前」下車、200m。

旧中村家住宅

旧中村家住宅歴史は古く、近江商人の種島屋宇兵衛(たねじまやうへい)が、宝暦年間(1751〜64)に、この地に店を構えたのに始まります。その子孫は江戸時代には海産問屋や廻船業を営んでいました。現在残っている建物は、明治元年に子孫の大橋卯兵衛(うへい)が改築したもので、母屋、文庫蔵、下の倉の3つの棟から成っています。1897(明治30)年に大橋家の番頭であった中村米吉に譲られ、さらに中村家から江差町に贈られて、現在に至っています。
建物は土蔵造の二階建てで切妻屋根となっており、この地方の代表的な民家として、国の重要文化財に指定されています。

【アクセス】函館バス「中歌町」下車、100m。
【時間】9:00〜17:00
【休み】4月1日〜10月末までは無休。
11月1日〜12月30日は毎週月曜日・祝日の翌日。
12月31日〜3月31日は全休。
【TEL】0139-52-1617

沖に浮かぶ奥尻島へ

奥尻島

奥尻島鍋釣岩奥尻島は、江差からは約61km離れた海上に位置します。標高585mの神威山を頂点として丘が連なり、北部と西部はやや険しい崖となっています。寒流と暖流の両方が流れている漁場の只中にあるため豊かな水産資源に恵まれ、サケ・マス、イカ、ホッケ、アワビ、ウニなど、おいしい魚介類を楽しむことができます。

【アクセス】
◎函館空港から北海道エアシステムの飛行機で奥尻空港へ(約30分)。
【TEL】0570−006−007
◎江差港フェリーターミナルから船で(約2時間20分。
【TEL】0139-52-1066
◎せたな港フェリーターミナルから船で(約1時間35分)。
【TEL】0137-87-3963

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