小樽は北海道の日本海側を代表する港湾都市です。起伏に富んだ、坂の多い地形が特長です。明治・大正〜昭和時代にかけては、石狩炭田から産出する石炭の積み出しや、ロシア・樺太・朝鮮半島・沿海州との貿易で栄えました。戦後はこれらの航路は閉じられて、経済的優位は札幌に移っていきましたが、繁栄の面影は古い運河や建物などに今でも残っており、運河沿いの風景にノスタルジックな雰囲気が漂っています。寿司と運河の街、小樽では、この昔の面影を残す街めぐりがメインとなります。札幌からも比較的近く、最高においしい寿司が食べられる街として、旅人の間で人気が高まっています。

【小樽への行き方】

札幌からはJRか高速バスを使います。JRで約40分ほどです。新千歳空港からも、30分に1本程度、JRの快速列車が走っています。

小樽の観光

寿司屋通り

小樽の寿司小樽寿司屋通り小樽の楽しみと言えば、何と言っても寿司でしょう。かつてテレビドラマ化もされた寺沢大介の漫画『将太の寿司』の主人公、関口将太の出身地に設定されたのも小樽でした。寿司屋通りはJR小樽駅近くの国道5号から小樽運河へ向かって200mほどの間を指しますが、市内のあちこちに多くの寿司屋が点在しています。

小樽寿司屋通り小樽の寿司の始まりは、明治時代の初めごろ、渡ってきた和人とともに入ってきたものであったと推測されています。資料に関しては、写真では明治30年代、文献では1908(明治41)年に確認されています。近くの高島に大きな漁港があって周辺の海で獲れた新鮮な魚介類が水揚げされ、産業都市として発展した小樽市民の経済力を背景として寿司屋が増えていったものと考えられます。さらに1987(昭和62)年に寿司屋通りが誕生して、マスコミによって喧伝され、小樽と言えば寿司の街のイメージが形成されていきました。
さて、そのような歴史談義はさておき、取れ立ての新鮮な魚介類のうまさはさすが。ぜひ、味わいたいものです。

【アクセス】JR小樽駅から400m。

小樽運河

小樽運河産業港として栄華を誇った小樽の往時の面影を最もよく伝えているのは、倉庫が並ぶ小樽運河でしょう。小樽運河へは駅を出て坂を下りながら海へ向かうと、自然にたどり着きます。運河には1914(大正3)年着工の色内(いろない)運河と呼ばれる第1期運河と、昭和初期に整備され、勝納(かつない)運河と呼ばれる第2期運河があり、合計の総延長は1140m。かつてはその間に100を超えるレンガ造り、石造りの倉庫群が並んでいました。その名残は今でも残って、ノスタルジックな風景となっています。夜のライトアップされた倉庫群は、とてもきれいです。

【アクセス】JR札幌駅から650m。

日本銀行旧小樽支店金融資料館

日本銀行旧小樽支店金融資料館日本銀行旧小樽支店は、東京駅の設計者として知られる辰野金吾と弟子の長野宇平治らが設計により、1912(明治45)年に建てられた古い建物です。石炭の積み出しと貿易に沸いて、昔「北のウォール街」と呼ばれていた小樽は、まさに日銀が進出するほどの産業都市でした。この歴史の重みを感じさせる古い建物は、現在、資料館となっています。小樽という都市が果たした経済的な役割などについて知ることができます。

【アクセス】JR小樽駅から650m。
【時間】9:30〜17:00(入館は16:30まで9
【休日】月曜(月曜が祝日のときは、その翌日。)・年末年始

小樽市鰊(ニシン)御殿

小樽市鰊御殿かつてニシンが豊富に獲れた、網元の田中福松が、積丹半島の泊村に建てた豪邸を移築したものです。右側は網元一家の居住部、左側はヤン衆と呼ばれた出稼ぎ漁師たちが寝泊まりする場となっていました。ヤン衆の数は70〜120人もいたと言いますから、その大きさがわかります。家の建設には1891(明治24)に着工し、1897(明治30)年に完成するまで、7年もの歳月をかけています。現存するニシン御殿の中でもとくに大きなもののひとつで、北海道の文化財に指定されています。ニシン漁の網や道具なども展示されています。

【アクセス】JR小樽駅から中央バス「おたる水族館」行きに乗り、祝津(終点)下車、250m。
【開館時期】4月上旬〜11月下旬
【時間】9:30〜17:00(10月中旬からは16:00まで)
【休日】月曜(月曜が祝日のときは、その翌日。)・年末年始
【電話】0134-22-1038

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市立小樽文学館

石川啄木や小林多喜二、伊藤整といった小樽にゆかりのある文学者たちの原稿や色紙、当時の新聞記事などが展示されています。特高警察の拷問を受けて亡くなり、近年、貧富の格差が開いている社会情勢を受けて『蟹工船』などの作品が再評価されている小林多喜二のデスマスクも見ることができます。

【アクセス】JR小樽駅から650m。
【時間】9:30〜17:00(入館は16:30まで)
【休日】月曜(月曜が祝日のときは、その翌日。)・年末年始

石原裕次郎記念館

昭和時代、俳優・歌手として活躍した石原裕次郎の足跡を記録した記念館です。館内には石原裕次郎主演の栄華に関する資料や、好んで運転した車などが展示されています。ただし、建物の老朽化のため、2017年8月で閉館です。

【アクセス】地下鉄「さっぽろ」駅から南北線に乗り、「中島公園」下車、250m。
【時間】
6月〜9月 9:00〜18:00(入館は17:00まで)
10月〜5月 9:00〜17:00(入館は16:00まで)
【休日】12月27日〜1月1日
【電話】0134-34-1188

おたる水族館

広大な館内に約250種類5,000点を展示する、全国でもトップクラスの施設と設備を誇る水族館です。北海道近海のものはもちろん、世界の海の魚や海の生物が展示されています。トド、セイウチ、アザラシなど北の海に生息する海獣やペンギンも多数見ることができます。

【アクセス】JR小樽駅から中央バス「おたる水族館」行きに乗り、祝津(終点)下車、250m。
【時間】
3月下旬〜10月半ば 9:00〜17:00
10月半ば〜11月末 9:00〜16:00
12月下旬〜2月 10:00〜16:00
【休日】11月末〜12月中旬、3月上旬〜下旬
【電話】0134-33-1400
※詳しくは問い合わせてください。

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