知床は北海道の東端にあり、オホーツク海と太平洋が出会う洋上に突き出た半島です。名前は、アイヌ語で岬を意味するシレトクに由来しています。半島の中央部に羅臼岳や硫黄山などの山がつらなり、海岸線は荒い海の浸食を受けて、断崖絶壁となっています。山地はエゾマツ、トドマツなどの原始林におおわれ、草地にはシレトコスミレやコケモモなどの高山植物が花を咲かせます。ロシアのアムール川流域の森の養分をたっぷりと含んだ流氷が押し寄せるため、プランクトンが大量に発生して小魚を育み、サケなどの大型魚の餌となり、さらにヒグマなどの動物の餌となる食物連鎖が形成されています。ヒグマのほか、キタキツネ、エゾジカなどの動物やオジロワシ、クマタカなどの鳥が数多く生息する豊かな自然に恵まれ、世界自然遺産に指定されています。

【知床への行き方】

◎観光の拠点になる街はウトロです。まずはウトロをめざします。
◎最も近い駅はJR知床斜里です。知床への玄関口で、知床方面へのバスが発着しています。乗り降り自由の周遊チケットもあります。
◎最も近い空港は、中標津空港です。東京(羽田)および札幌との間を結んでいます。
◎次に近い空港は、女満別空港です。東京(羽田)、名古屋(中部)、札幌との間を結んでいます。
◎マイカーやレンタカーが便利ですが、バスでもまわることができます。くわしくは次のサイトへ。
斜里バス「知床線」

陸上編:知床の森と湖と滝をめぐる

オシンコシンの滝

オシンコシンの滝チャラッセナイ川の河口にかかる美しい滝です。標高は70m、落差は50mあり、見応えがあります。斜里からウトロへ向かう道の途中にあるため、車なら気軽に立ち寄ることができます。知床観光の前座のような役割を果たしています。

【アクセス】
◎JR知床斜里駅から31km。
◎知床自然センター(フレペの滝近く)から12km。
◎知床五湖から21km。

フレペの滝

フレペの滝フレペの滝近くフレペの滝は、プユニ岬の東の断崖からオホーツク海に向かって流れ落ちる滝です。知床自然センターの周辺に大きな駐車場があり、そこから森を抜け、野原を歩いて行くと着きます。上から見下ろす感じで眺めます。崖の景色が雄大すぎて肝心の滝はちっぽけに見えますが、そこが魅力でもあります。

【アクセス】
(知床自然センターまで)
◎JR知床斜里駅から43km。
◎オシンコシンの滝から12km。
◎知床五湖から9km。

知床五湖

博物館網走監獄知床五湖は知床半島のオホーツク海側、ウトロの北に位置する小さな5つの湖です。一湖から五湖まであり、遊歩道を歩いてめぐることができます。湖にはミズバショウが多く、4月から5月にかけて白い花を咲かせます。また、ミツガシワやネムロコウホなどの湿性植物が密生しています。キタキツネやエゾジカ、エゾリスなどに出会うこともよくあります。陸路で行く知床のハイライトが、この知床五湖だと言えます。ガイド付きのツアーに参加することもできます。

なお、ヒグマは意外と身近にいるので、注意を払うことが必要です。知床五湖でも長年ヒグマと観光の両立について観光業者と行政の間で議論が続き、現在ではヒグマが登れないよう高さは最大で5m、総延長800mの高架木道が設置されています。また、地上遊歩道に入る観光客が事前説明を受け、ヒグマに詳しいガイドといっしょに湖をめぐる「利用調整地区制度」が導入されています。ヒグマの出没状況によっては一部が立ち入り禁止になる場合もあります。

【知床五湖周辺】

一湖を見る観光客

一湖を見る観光客

シーズンには国内外から多くの人が訪れます。

二湖

二湖

水面に知床連山が美しい姿を映しています。

看板

 看板

知床五湖の地図が表示されています。

高架式木道

高架式木道

遊歩道の一部は高架式で、下にはヒグマ除けの電流が流れています。

【アクセス】ウトロから13.5km。
【TEL】0152-24-3323(知床五湖フィールドハウス)
【住所】北海道斜里郡 斜里町
【時間】
4月〜11月 7:30〜18:00
【休】冬季閉鎖(冬の限定ツアーあり)
【HP】知床五湖公式サイト

カムイワッカ湯の滝

カムイワッカ湯の滝知床五湖からさらに担当の先端へ向かって進んだところにある温泉の滝です。川の水に触るとほんのり暖かく、温泉としてはぬるめです。上流に登れば熱くなると言われますが、事故の危険があるため、登れないようになっています。この滝のある川の下流は断崖から海に落ちるようになっており、そちらはカムイワッカの滝といいます。船から見ることができます。

【アクセス】知床五湖から12km。車が便利ですが、時期によっては乗り入れが規制される場合もあります。

温泉温泉に泊まる

ウトロ温泉(知床温泉)

ウトロの街にある温泉で、1971(昭和46)年にボーリングにより湧き出たのが始まりです。北海道有数の観光地だけあって、ホテルや旅館が集まっています。泉質は含重曹食塩泉、または含ホウ酸食塩重曹泉です。共同浴場の「夕陽台の湯」もあります。

海上編:知床半島の荒々しい景色を見る

知床半島クルーズ

知床の奇岩知床クルーズウトロから出発して、断崖絶壁から流れ落ちる滝を見ながら半島の先の方へ航行します。景色は初めからダイナミックな断崖で始まり、黄色い山肌の硫黄山付近のルシャ湾周辺で崖はゆるやかになります。ゆるやかということは海に降りやすいことを意味し、ここがヒグマのポイントです。硫黄山付近で戻って来るコースの場合、この辺で引き返します。
半島の先端まで行くコースの場合、さらに北東へ進みます。再び険しい崖となり、蛸岩や観音岩などの名前がついた岩を見ながら進みます。運がよければ、クジラやイルカにも出会えます。
港には船会社がいくつもあるので、ザッと見て、よさそうなところを選びましょう。船は「おーろら」のように比較的大きなものも、小型のクルーズ船もあります。船は大きな方が酔いにくく、小型の方が波しぶきをかぶったりして臨場感があります。乗るとカモメが近寄ってくるので、空中にパンなどを投げると、上手にキャッチします。

【アクセス】◎車・バイクが便利です。JR知床斜里駅から43km。
◎バスは「知床観光船のりば」などで下車。
※船を予約もしくはお目当の船がある場合は、事前に確認してください。たとえば「おーろら」の場合、「ウトロ港おーろら乗船場」です。
【備考】船酔いしやすい方は、事前にドラッグストアで酔い止めを買っておくのがよいでしょう。楽しいと酔わないものですが、個人差はありますので。

羅臼の自然を楽しむ

羅臼岳

羅臼岳知床半島のほぼ中央にそびえる知床火山群の主峰で、高さは1661mあります。裾野はハイマツや針葉樹と高山植物におおわれ、頂上付近は岩場となっています。7月でも雪渓が残り、国後島まで見えます。頂上まで行くのは、かなり登山の経験がある人向きです。

【アクセス】羅臼温泉と岩尾別から登山道があります。

羅臼湖

羅臼湖原始林に囲まれた、知床国立公園最大の湖沼です。片道約3kmの山道で、湿地帯にあるため歩きにくいのが難点ですが、その分、来訪者が少ないのがメリットです。夏季にはお花畑が広がり、感動的な美しさです。ガイドツアーもあります(有料)。

【アクセス】駐車場がないため、パーク&ライドが推奨されています。知床峠の駐車場からバスに乗り、「羅臼湖入口」で下車。帰路のために、あらかじめタクシー会社を調べておく方がよいでしょう。

マッカウス洞窟(ヒカリゴケの洞窟)

ヒカリゴケマッカウス洞窟ヒカリゴケはヒカリゴケ科ヒカリゴケ属のコケで、その名の通り、光を受けると蛍光色に光るコケの一種です。日本やロシア、ヨーロッパなどの寒冷な地方にわずかに生息しており、羅臼のマッカウス洞窟は先住民族が住んでいたところで、世界でも数少ない貴重なヒカリゴケのポイントとなっています。

【アクセス】羅臼温泉から4km。

瀬石(せせき)温泉

瀬石温泉知床半島の先端に近い根室海峡海岸にある露天風呂です。波打ち際の岩をくり抜いてつくられたもので、内側はコンクリートの湯船になっています。満潮時には海水が入ります。潮騒を聞きながら入る、野趣溢れた温泉として密かな人気があります。

【アクセス】羅臼温泉から25km。
【備考】水着着用が望ましいです。荒天時や満潮時は近づかないこと。

温泉温泉に泊まる

羅臼温泉

羅臼川のほとりにある温泉で、周辺にはホテルや旅館が集まっています。泉質は、含硫黄ナトリウム塩化物泉で、腰痛や神経痛、皮膚病や婦人病に効能があります。近くに間欠泉があり、北海道の天然記念物に定められています。

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