積丹半島は北海道西部に位置し、日本海に突き出た半島です。景色の美しい海岸線が続き、ニセコ積丹小樽海岸国定公園に指定されています。積丹という名称はアイヌ語で「夏の部落」を意味するシャック・コタンに由来し、その名の通り、江戸時代から明治時代にかけて夏期にはニシン漁で栄えました。その頃、作業場で歌われた歌が独自に発達したものがソーラン節です。ニシンが獲れなくなって町が衰退した今でも、ソーラン節は全国の小中学校の演目に取り入れられて受け継がれています。また、余市町のゆるキャラは「ソーラン武士」となっています。
積丹半島の観光エリアは大きく分けて、半島の付け根に位置する余市と西海岸、東海岸に分かれます。
余市は積丹半島への出入り口にあたり、ニッカウヰスキーの工場があることから、多くのウイスキーファンが訪れます。また、夏から秋にかけては、観光農園でぶどう狩りなどを楽しめます。
東積丹の海岸線は変化に富み、奇岩が点在しているのが、特徴です。一方、西積丹は岩内から積丹半島の先端までを指し、道路も全通はしていません。しかし、それゆえに手つかずの自然が残っているのが魅力となっています。海水浴場やキャンプ場も点在しています。積丹半島の魅力は、その海の色です。輝くようにきれいな青で、積丹ブルーと呼ばれています。

【余市・積丹半島への行き方】

◎JR札幌駅からは小樽を経由して、約1時間です。
◎積丹半島へは、車・バイクが便利です。

余市の観光

ニッカウヰスキー余市蒸溜所

ニッカウヰスキー余市蒸溜所国産ウイスキーの父と呼ばれる竹鶴政孝が、現在のサントリーにあたる寿屋を退職して独立し、最初に建てた工場です。外観はヨーロッパの古城に似ており、風格があります。この地を選んだのは、寒冷で海風が吹いてくる気象条件が本場スコットランドに似ていることや、ウイスキーにスモーク香をつけるビート(泥炭)が近郊で産出したことなどにより、シングルモルトウイスキー「余市」をはじめ、さまざまなウイスキーが製造されています。
なお、NHKの朝ドラ「まっさん」放送後は見学希望者が増えているため、3日前までに予約するのが基本となっています。

【アクセス】JR「余市」下車、350m。
【HP】ニッカウヰスキー余市蒸溜所

観光 More Infomation

よいち水産博物館

かつてニシンの千石場として栄えた歴史を記念して建てられました。本土と北海道を往復した弁財船の大きな模型をはじめ、漁業に使用された道具、生活用品などの資料が展示されています。併設の余市町民俗資料館には、シリバ山麓遺跡などから出土した土器や石器などが展示されています。

【アクセス】JR余市駅前からバスに乗り、「余市役場前」下車、650m。
【時間】9:00〜16:30
【休日】月曜(月曜が祝日の場合、翌日休み/年末年始)

フゴッペ洞窟

国道5号線沿いにある丸山という丘陵の東側の山腹に位置します。1950(昭和25)年、札幌南高校の郷土研究部の部員によって発見され、洞窟内部の壁には人間や動物、舟などを示す模様が200個以上も描かれていることから、古代の文化を研究する上で貴重な資料として、国の史跡に指定されました。1500年以上前の続縄文時代の遺跡と考えられています。

【アクセス】JR余市駅からバスに乗り、「フゴッペ洞窟前」下車、すぐ。
※本数が少ないので、車・バイクが便利です。
【期間】4月中旬〜12月初め
【時間】9:00〜16:30
【休日】月曜(月曜が祝日の場合、翌日休み)/冬期は休館

シリバラインとローソク岩

ローソク岩余市から積丹半島東海岸へ向かうと、海岸沿いにローソク岩や大黒岩などの奇岩が続いています。ローソク岩については、異国の神が積丹半島を奪おうとしたとき、土地の神々が岩に綱を結んで引き止めたという伝説が残されています。車から降りてローソク岩を見るには、ワッカケトンネルの古平側出口付近に眺望スペースとなる駐車帯を利用します。写真は手前が立岩、奥がローソク岩です。

【アクセス】JR余市駅から約6km。

積丹半島の景勝地

積丹岬

積丹岬積丹半島の北端に位置しています。崖が海まで伸びて、ダイナミックで荒々しい景色となっています。源義経には日本を離れて大陸に渡り、ジンギスカンになったという伝説がありますが、このとき義経と愛し合ったシララ姫が義経を追って、泣きながら海上に出た岩を跳んで追いかけ、3つ目の岩まで来たとき波にのまれて海中に沈み、姿を変えたのが女郎子岩であると言われています。周辺には自然歩道が整備されていて、「積丹ブルー」と言われる美しい青い海を眺めることができます。

【アクセス】JR余市駅から約41km。

神威岬

神威岬積丹半島の北西に位置し、積丹岬と向き合って、海に突出しています。海中には数多くの岩礁が見え隠れして変化に富んだ景色となっており、この周辺の海は日本海最大の難所とされていました。船の座礁を防ぐため、港の先端には1888(明治21)年に設置された無人灯台が立っています。
神威岬の先に立つ神威岩にも、源義経にまつわる伝説が残されています。義経はアイヌの娘チャレンカを愛したにもかかわらず、黙って旅立ったため、チャレンカが追いかけました。「義経ってどれだけプレイボーイだったんだ?」みたいな話ですが、とにかく義経の乗った船は岸を離れたあとであり、チャレンカは「シャモ(和人)の船が女を乗せてきたら、転覆させよう」という呪いの言葉を残して海に身を投げ、神威岩になったというものです。そのため江戸時代には「神威岬を女が通ると、海が荒れる」とされ、松前藩の命令により、1691(元禄4)年に女性の立ち入りが禁じられ、幕末の1856(安政3)年に禁が解かれるまで、男性しか立ち入ることはできませんでした。今では、もちろん女性も自由に入ることができます。

【アクセス】JR余市駅から約50km。

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ニッカウヰスキー余市蒸溜所  よいち水産博物館  フゴッペ洞窟  ローソク岩  積丹岬  神威岬

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