北海道東部に位置する十勝平野は、西に日高山脈がそびえ、北は石狩山地が連なり、東は白糠丘陵に囲まれた台地状の平野です。この十勝平野の中心となっているのが帯広です。地名はアイヌ語で「川尻がいくつにも避けている場所」を意味するオ・ペレ・ペレ・ケプに由来しています。明治時代に入ってから計画的に拓かれた街であるため、帯広駅周辺では道路が碁盤の目のように縦横に走っています。街の中心部から離れると牧場が点在し、北海道らしい景色となります。また、「北海道ガーデン街道」に位置し、きれいな花園が点在しています。
さらに池田というワインの生産地があります。もともとはジャガイモなどの栽培がさかんな農業の町ですが、北海道を旅する人にとってはむしろ「十勝ワインの池田」で知られています。

十勝の観光スポット

十勝の牧場めぐり

ナイタイ高原牧場十勝平野の台地は明治時代以降に開墾が進められ、開拓農家の努力によって畑作地帯となっていきました。初期には豆類に力を入れていましたが、昭和時代に入って冷害の被害を受けたをきっかけに、乳牛や馬を飼ったり、根菜類を導入したりしてリスクを分散するようになったのが、この地域の酪農の始まりです。現代は牧場が点在し、電車や車で走っているとしばしば緑の牧草地を乳牛が歩む北海道らしい風景に出会います。数々ある牧場の中には観光牧場となっているところもあって、白黒模様のホルスタインを背景に写真を撮ったり、濃厚なソフトクリームを味わったりすることができます。

ナイタイ高原牧場

ナイタイ高原牧場

十勝平野北部の丘陵地に位置する日本一広い公共牧場です。総面積は約1700ha(東京ドーム358個分)の広さがあり、見渡す限り草原が続いています。緑の牧草地に牛や馬が放牧されており、ときどき野生のエゾジカも現れます。牧場の最上部、標高約800mの高さに展望台があり、十勝平野の展望を楽しめます。頂上付近にはレストハウスもあり、食事ができるのはもちろん、ソフトクリームなどの乳製品をはじめ、地元の特産品や工芸品も売られています。

【アクセス】
◎車が便利です。JR帯広駅から49.8km。
◎とかち帯広空港から86.8km。
【TEL】01564-2-4025
【住所】北海道河東郡上士幌町上音更85-2
【入場料】無料
【開館時期・時間】
◎4月末〜10月
◎7:00〜19:00(時期により18:00)
【休み】11月〜4月末

北海道・十勝花畑牧場

元タレントの田中義剛さんが牧場長を務める牧場です。

田中さんはタレント業から何かをきっかけに牧場経営を志したのではなく、16歳のときに北海道を旅して日高の牧場でお世話になったのがきっかけとなって酪農を志し、手っ取り早く資金を稼げる仕事としてタレントになって、1990年代前半、牛1頭から牧場を始めました。初期は赤字続きでしたが、最初にカチョカヴァロというひょうたん型のチーズがヒットし、その後、チーズを作るときに出る栄養価の高いホエー(乳清)で育てたホエー豚も成功。

生キャラメルが大ヒットし、今では有名な牧場となっています。なお、生キャラメルは牛乳や生クリームを、手づくりでコトコト煮詰めてつくったもの。実は北海道の酪農家の家庭では、昔から食べられてきた素朴なお菓子です。工房でつくっているようすも見学もできます。

【アクセス】
◎車が便利です。JR帯広駅から34.8km。
◎とかち帯広空港から14.2km。
【TEL】0120-929-187
【住所】北海道河西郡中札内村元札内東4線
【入場料】無料
【時間】10:00〜17:00(季節によって変動あり)
【休】11月〜5月中旬
【HP】北海道・十勝花畑牧場

しぼりたての牛乳って、飲めるの?

帯広や日高を旅していると、しばしば牧場が見えてきます。北海道らしい風景で、「しぼりたての牛乳を飲んでみたいな」と思います。ただし、現在は人手の削減と衛生管理のため、牛乳は機械でしぼられて、そのまま管のなかを通ってタンクに入れられて、ホモジナイズされてしまいます。ホモジナイズとは脂肪分が分離しないように、脂肪球をこなごなに壊して成分を均一にすることです。
たしかに「しぼりたて」ではありますが、できれば昔の牛乳のように、表面にクリームが浮き、バターの粒が混ざっているものを飲みたいものです。ま、仕方ありません(笑)。

ナイタイ高原牧場

【アクセス】
◎車が便利です。JR帯広駅から49.8km。
◎とかち帯広空港から86.8km。
【TEL】01564-2-4025
【住所】北海道河東郡上士幌町上音更85-2
【入場料】無料
【開館時期・時間】
◎4月末〜10月
◎7:00〜19:00(時期により18:00)
【休み】11月〜4月末

北海道・十勝花畑牧場

【アクセス】
◎車が便利です。JR帯広駅から34.8km。
◎とかち帯広空港から14.2km。
【TEL】0120-929-187
【住所】北海道河西郡中札内村元札内東4線
【入場料】無料
【時間】10:00〜17:00(季節によって変動あり)
【休】11月〜5月中旬
【HP】北海道・十勝花畑牧場

十勝のガーデン街道を行く

十勝千年の森北海道中部にはきれいな花の咲くガーデンがあちこちにあり、十勝にもヨーロッパ風の庭園が点在しています。2008年に倉本聰さん脚本のドラマ「風のガーデン」のためにつくられた富良野市の庭園が評判となったのがきっかけとなって2009年に北海道ガーデン街道協議会が設立され、今では北海道へ観光に行く人の間でも人気は花マル急上昇中です。旭川・大雪・富良野・十勝を結ぶ国道38号線や237号線の「北海道ガーデン街道」の総延長は250kmにもなりますが、なかでも十勝は富良野の「風のガーデン」より前からあったガーデンが集まる本場。とびきり美しい庭めぐりを楽しめます。冷涼な北海道の気候はヨーロッパスタイルのガーデンに適しており、春から初秋にかけて美しい花が咲き乱れます。

十勝千年の森

十勝千年の森

十勝千年の森は、十勝地方の西寄りにある広大な庭園です。敷地には雑木林の森があり、川が流れています。イギリスのガーデナー、ダン・ビアソンさんのスタジオが設計した広い丘が連なる「アース・ガーデン」と数え切れないほど多くの草花が咲く「メドウ・ガーデン」が、とてもきれいです。また、イングリッシュガーデンだけではなく、スウェーデンで庭づくりを学んだガーデナーによって、北欧の庭づくりが取り入れられて、多様な魅力となっています。地下には花崗岩の一種である麦飯石( ばくはんせき)が多く、多孔質で水や空気を浄化する働きがあるためか、空気が特別おいしく感じられます。

【アクセス】
◎車が便利です。JR帯広駅から31.6km。
◎とかち帯広空港から54.4 km。
◎JR十勝清水駅から11km。
【TEL】0156-63-3000
【住所】北海道上川郡清水町字羽帯南10線
【期間】4月下旬〜11月初め
【時間】10:00〜17:00(季節によって変動あり)
【休】11月初め〜4月下旬
【HP】十勝千年の森

紫竹(しちく)ガーデン

十勝に住む紫竹昭葉さんが63歳のとき、「私は平均寿命までは元気で暮らせるだろう。これからの人生、自分は何をしたいかな?」と自分の心に問いかけ、「子供のころに遊んだ、野の花が咲く野原のような風景をつくりたい」と思い立って始めた庭園です。春、一面に咲くチューリップから秋の紅葉まで、数え切れないほどの花々が咲き乱れます。

【アクセス】
◎車が便利です。JR帯広駅から21.5km。
◎とかち帯広空港から16.7km。
【TEL】0155-60-2377
【住所】北海道帯広市美栄町西4線
【期間】4月下旬〜11月
【時間】8:00〜18:00
【休】12月〜4月中旬
【HP】紫竹ガーデン

真鍋庭園

真鍋庭園は帯広市にあり、1966(昭和41)年から公開している歴史ある庭園です。世界中から集めた植物は数千種もあり、ヨーロッパガーデンと日本庭園の両方を楽しむことができます。植物だけでなく、野鳥やエゾリスも見られ、ゆったりした時間を過ごすことができます。

【アクセス】
◎JR帯広駅から十勝バス「循環西廻り・工業高・北高方面」行きに乗り、「西4条39丁目」下車、徒歩5分。
◎JR帯広駅から4km。
◎とかち帯広空港から21km。
【TEL】0155-48-2120
【住所】北海道帯広市稲田町東2-6
【期間】4月下旬〜11月
【時間】8:00〜日没(時期により変動あり)
【休】12月〜4月上旬
【HP】真鍋庭園

十勝ヒルズ

十勝ヒルズは帯広市の南に位置する幕別町にある庭園です。帯広を見下ろす丘の上にあって見晴らしがよく、木々の緑と季節ごとに表情を変える花々がきれいです。野菜や果樹などをテーマにしたガーデンもあり、レストランでは園内で収穫された野菜や果物を素材とした料理を楽しむこともできます。

【アクセス】
◎JR帯広駅から8.5km。
◎とかち帯広空港から17.6km。
【TEL】0155-56-1111
【住所】北海道帯広市西25条南1-1
【期間】4月下旬〜10月中旬
【時間】9:00〜18:00
【休】10月下旬〜4月下旬
【HP】十勝ヒルズ

六花の森

「バターサンド」などのおいしいお菓子で知られる六花亭が運営している庭園です。特色は、「十勝六花」と呼ばれるお菓子の包装紙に描かれた草花が数多く植えられていること。10万平方メートルの敷地にエゾリンドウ、ハマナシ、オオバナノエンレイソウ、カタクリ、エゾリュウキンカ、シラネアオイなどが咲き誇ります。また、庭の中にはクロアチアの古民家を移築した美術館もあります。

【アクセス】
◎JR帯広駅から32km。
◎とかち帯広空港から12.4km。
【TEL】0120-012-666
【住所】北海道河西郡中札内村常盤西3線249-6
【期間・時間】
4月下旬〜5月 10:00〜17:00
4月下旬〜11月上旬
9月 10:00〜17:00
10月上旬〜中旬 10:00〜16:00
【休】10月下旬〜4月下旬
【HP】六花の森

十勝千年の森

【アクセス】
◎車が便利です。JR帯広駅から31.6km。
◎とかち帯広空港から54.4 km。
◎JR十勝清水駅から11km。
【TEL】0156-63-3000
【住所】北海道上川郡清水町字羽帯南10線
【期間】4月下旬〜11月初め
【時間】10:00〜17:00(季節によって変動あり)
【休】11月初め〜4月下旬
【HP】十勝千年の森

紫竹ガーデン

【アクセス】
◎車が便利です。JR帯広駅から21.5km。
◎とかち帯広空港から16.7km。
【TEL】0155-60-2377
【住所】北海道帯広市美栄町西4線
【期間】4月下旬〜11月
【時間】8:00〜18:00
【休】12月〜4月中旬
【HP】紫竹ガーデン

真鍋庭園

【アクセス】
◎JR帯広駅から十勝バス「循環西廻り・工業高・北高方面」行きに乗り、「西4条39丁目」下車、徒歩5分。
◎JR帯広駅から4km。
◎とかち帯広空港から21km。
【TEL】0155-48-2120
【住所】北海道帯広市稲田町東2-6
【期間】4月下旬〜11月
【時間】8:00〜日没(時期により変動あり)
【休】12月〜4月上旬
【HP】真鍋庭園

十勝ヒルズ

【アクセス】
◎JR帯広駅から8.5km。
◎とかち帯広空港から17.6km。
【TEL】0155-56-1111
【住所】北海道帯広市西25条南1-1
【期間】4月下旬〜10月中旬
【時間】9:00〜18:00
【休】10月下旬〜4月下旬
【HP】十勝ヒルズ

六花の森

【アクセス】
◎JR帯広駅から32km。
◎とかち帯広空港から12.4km。
【TEL】0120-012-666
【住所】北海道河西郡中札内村常盤西3線249-6
【期間・時間】
4月下旬〜5月 10:00〜17:00
4月下旬〜11月上旬
9月 10:00〜17:00
10月上旬〜中旬 10:00〜16:00
【休】10月下旬〜4月下旬
【HP】六花の森

池田ワイン城

池田ワイン城池田町は十勝ワインの里として知られています。そこには物語があります。
1950年代、池田町は十勝沖地震の被害を受け、冷害による凶作に苦しみました。そんな時代に村長となった丸谷金保さんは、町に山ブドウが自生していることからブドウ栽培ができるのではないかと考え、ブドウ栽培とワインづくりの研究を始めました。そして、職員の大石和也さん(のち町長)をヨーロッパに派遣します。丸谷さんは逼迫している財政の中から大石さんに50万円を手渡し、「あとでも手に入る資料や文献を買うより、この金でヨーロッパ中のワインを飲み、料理を食ってきてほしい」と頼んだと言います。大石さんはその言葉を守って本物を知ることに努め、ドイツの農家に2年間住み込んで、ブドウ栽培からワインづくりまで学びました。ところが当時、日本でワインと言えば甘いポートワインが主流で、「こんな酸っぱいもの、飲めるか!」とさんざんな評判。さらに1964年には冷害のため、ブドウはほぼ全滅。そんな中、ハンガリーで開かれたワインの国際コンクールで、山ブドウからつくったワインが銅賞に輝きました。また、1966年に導入したフランス生まれの早生品種「セイベル13053」の中から、突然変異により、実がよく成って房の形もきれいな株が出てきました。この新品種は「清見」と名づけられ、十勝ワインのベースとなりました。やがて日本でもヨーロッパのワインの味が知られるようになって、1980年代にはワインも売れ出し、今では十勝ワインは日本を代表するワインのひとつとなっています。
池田ワイン城ではワインづくりのようすを見学することができ、試飲もできます。ワイン好きには、たまらない魅力があります。

池田ワイン城池田町は十勝ワインの里として知られています。 池田ワイン城ではワインづくりのようすを見学することができ、試飲もできます。ワイン好きには、たまらない魅力があります。

進化する十勝ワイン

池田町ではたゆまずブドウ栽培とワインづくりの研究を続けています。近年、ヌーボー(新酒)はフランスのボージョレ・ヌーボーと同様、ブドウを房ごと炭酸ガスの中に浸す「マセラシオン・カルボニック」という製法で製造しています。また、スパークリングワインはシャンパンに使われる「瓶内2次発酵」と呼ばれる方法で市場に送り出しています。ドイツなどの冷涼な土地で作られるアイスワインもつくっています。ブドウを12月中旬まで収穫せずに自然凍結させることで糖度を高め、それを原料とします。寒さを逆手にとった挑戦です。

【アクセス】JR池田駅から600m。
【TEL】015-572-2467(池田町ブドウ・ブドウ酒研究所)
【住所】北海道中川郡池田町清見83番地
【料金】入場・試飲無料
【時間】9:00〜17:00
【休】年末年始
【HP】池田町ブドウ・ブドウ酒研究所

温泉温泉に泊まる

十勝川温泉

十勝川温泉は帯広の少し北、十勝川のほとりにあります。秋には十勝川でサケ漁も見られます。昔はこの一帯は冬でも水が凍らないことから渡り鳥の休憩地となっており、アイヌの人々の間では「薬の湯」とされていました。地下に泥炭層があるため、植物由来の成分を含むモール泉となっており、肌がスベスベになります。泉質はナトリウム塩化物(塩化物泉)・炭酸水素塩泉です。

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ナイタイ高原牧場  北海道・十勝花畑牧場  十勝千年の森  紫竹ガーデン  真鍋庭園  十勝ヒルズ  六花の森  池田ワイン城  十勝川温泉  

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