洞爺湖は、約11万年前に起こった日本最大級の噴火の産物です。溶岩が固まった岩や火山灰、ガスなどが火砕流となって噴出したあと、その噴出口に水がたまって洞爺湖となりました。その後も噴火がくり返し起こり、2〜1万年前、洞爺湖の南側で噴火が起こって、流れ出たマグマによって有珠山が誕生しました。
大地の鼓動を感じさせる有珠山のダイナミックさは、全国でもトップクラスでしょう。また、美しい洞爺湖畔には温泉も湧出し、北海道を代表する観光地のひとつとなっています。

洞爺湖有珠山ジオパークめぐり

昭和新山

昭和新山1943(昭和18)年12月28日の19:00、有珠山の東側に広がる麦畑の一部が突然隆起を始めました。活動は1年9ヶ月におよび、噴煙を上げ、火山灰を降らせました。1945年9月20日に活動は止まり、標高402mもの溶岩円頂丘が残されました。それが昭和新山です。山腹からは今でも噴煙が立ち上っています。

有珠山熊牧場へ

有珠山熊牧場有珠山へ登るロープウェイのすぐ近くにクマ牧場があり、ヒグマたちと出会うことができます。エサを投げると、上手に受け取ることもあります。

【アクセス】
◎JR洞爺駅から道南バス洞爺湖温泉行きに乗り、洞爺湖温泉バスターミナルで下車し、道南バス昭和新山行きに乗り換えて、終点で降りる。
◎有珠山へ登るロープウェイの駐車場のそばにそびえています。
◎車やバイクが便利です。

有珠山

有珠山(大有珠)有珠山は北海道の西南部、虻田町・伊達市・壮瞥町の境にまたがる活火山です。8000〜7000年くらい前に噴火して南西へ山岳が大きく崩れて以来、なりをひそめていましたが、江戸時代前期の1663(寛文3年)に噴火して火山活動を再開し、その後、何度か噴火しました。そして、1977(昭和52)年8月7日から8日にかけて、突然8回もの噴火を繰り返し、収束はしたものの、今もなお噴煙を上げ続けています。
頂上へはロープウェイで登ることができ、標高733mの大有珠と標高609mの小有珠を間近に見ることができます。展望台からは、眼下に昭和新山や洞爺湖が見えます。火口の周囲は長大な外輪山遊歩道となっており、噴煙を上げる火口を見ながら歩くことができます。途中には長い階段もあるので、ある程度、体力のある人向きです。

【外輪山遊歩道】

噴火口

噴火口

遊歩道を歩いて行くと、やがて噴火口が見えてきます。

噴火口

噴煙

白い噴煙がもくもくと立ち上っています。

遊歩道

遊歩道

ハイキングコースとしても、気持ちがよいです。

昭和新山と洞爺湖

昭和新山と洞爺湖

頂上からは、はるかに景色が見えます。

ジオパークとは?

三松正夫神宮科学的・文化的に貴重な地質遺産を含む自然公園をジオパークといいます。地学(ジオロジー)と公園(パーク)を組み合わせた造語です。子どもたちに対して、地学に興味を持ってもらうためにヨーロッパの研究者たちが行った教育活動がもとになって始まり、ユネスコの支援を受けて、2004年に世界ジオパークネットワークが設立されました。日本でも研究者たちによって日本ジオパーク委員会が設置され、研究、教育、環境保護などの活動が行われています。

国内には世界ジオパークとして認定されたところが5カ所あり、そのひとつが洞爺湖有珠山ジオパークです。その他、日本ジオパーク委員会が独自に認定した日本ジオパークが20カ所あります。
なお、写真は地元の郵便局長で、昭和新山の成長を記録した火山研究家、三松正夫の像です。有珠山の駐車場にあります。近隣には有珠山や洞爺湖に関する博物館も点在しているので、興味がある方にお勧めです。

【アクセス】
◎JR洞爺駅から道南バス洞爺湖温泉行きに乗り、洞爺湖温泉バスターミナルで下車し、道南バス昭和新山行きに乗り換えて、終点で降りる。
◎車やバイクが便利です。

西山山麓の火口散策路

西新山沼

西新山沼

道路が陥没して、沼となっています。

道路の断層

道路の断層

地溝と呼ばれる変動地形のミニチュア版です。

壊れた建物

壊れた建物

地震で破壊された建物です。

噴気

噴気

地面のあちこちから噴煙が上がっています。

【アクセス】
◎車・バイクが便利です。洞爺湖畔から約2km。
※このほか「生きている地球」を体感できるものとして、金比羅山コース、四十三山コース、その他、さまざまなコースやポイントがあります。現地でパンフレットをもらうとよいでしょう。

洞爺湖

洞爺湖支笏洞爺国立公園の中にある、東西約11km、南北約9kmの湖です。面積は日本で9番目と、かなりの大きさです。アイヌ語で湖を意味する「トウ」と丘を意味する「ヤ」から名づけられました。形はほぼ円形で、中央に中島があり、かつては人が住んでいましたが、現在は無人島となっています。中島の近くには、縁結びの神様を祀る弁天島、円空仏が安置された観音島、小さな饅頭島があります。湖岸には洞爺湖温泉や壮瞥温泉があり、有珠山などをめぐる観光拠点となっています。

【アクセス】
◎千歳空港からJRで南千歳へ出て特急に乗り、洞爺駅まで約1時間30分。
◎JR札幌駅から洞爺駅まで、特急で約1時間50分。
◎JR函館駅から洞爺駅まで、特急で約1時間40分。
※JR洞爺湖駅前からは、バスかタクシーで湖畔へ。
道南バス
◎車・バイクが便利です。

洞爺湖ビジターセンター・火山科学館

洞爺湖ビジターセンター・火山科学館有珠山と洞爺湖の形成や噴火の歴史、災害への対策、動植物の分布などについて学ぶことができます。規模はかなり大きく、展示品も充実しています。

【アクセス】
◎上記の洞爺湖と同じ。洞爺湖温泉の一角、少し湖から離れたところにあります。

温泉温泉に泊まる

洞爺湖温泉

有珠山の火山活動によって、1910(明治43)年に明治新山(四十三山/よそみやま)が隆起したときに湧き出した温泉です。1929(昭和4)年に国鉄(現JR)の室蘭本線が開通するとともに発展し、現在ではホテルや旅館が集まって、北海道を代表する温泉のひとつとなっています。泉質は炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物温泉です。

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昭和新山  有珠山  西山山麓  洞爺湖  洞爺湖ビジターセンター・火山科学館  洞爺湖温泉  

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