坊津はかつて福岡県の博多・三重県の津とともに日本三津のひとつとされた港町。遣唐使の寄港地や鎖国時代には密貿易の拠点ともされていました。今はひなびた田舎の海岸町となった坊津周辺をめぐります。

▼地図は一番下にあります。

★料金・時間・休日などについては変更されることがあります。必ず公式HPまたは自治体のサイトで確認してください。
★入場・入館時間は、多くの場合、終了30分前までです。
★アクセス方法については、比較的わかりやすいものを掲載しています。ほかにもルートがある場合があります。

遣唐使と密貿易の海岸へ

坊津歴史資料センター輝津館(きしんかん)

no-imageかつて貿易港として栄えた坊津に残る約3000点もの文化遺産や民俗資料を収蔵・展示しています。海外貿易品や海商たちの道具などの交易関連資料や仏教の道具などが見られます。

【アクセス】
◎JR「枕崎」駅から9km。
◎JR「枕崎」駅前から鹿児島交通バスで20分、「輝津館前」下車。
【TEL】0993-67-0171
【住所】鹿児島県南さつま市坊津町坊9423-1
【料金】高校生以上300円、小人100円
【時間】9:00〜17:00
【休日】館内整理日

密貿易屋敷跡(倉浜荘)

密貿易屋敷跡江戸時代に薩摩藩の密貿易の拠点とされた建物です。内部には取り調べの際に逃れるための隠し部屋があります。
見学は外から眺めるのみですが、古い土塀や石畳の残る町畳みと天気のよい日にはエメラルドグリーンに輝く海が美しく、散策によい場所です。

【アクセス】JR「枕崎」駅から9km。
【TEL】0993-53-2111(南さつま市役所)
【住所】鹿児島県南さつま市坊津町坊5874

丸木崎展望台

no-image坊津の海岸は、切り立った崖が入り組んだリアス式海岸となっており、その風景は目にしみるようにきれいです。車を止める場所のひとつがこの展望台。高台から見下ろすことができます。

【アクセス】JR「枕崎」駅から13km。
【TEL】0993-53-2111(南さつま市役所)
※トイレなし。

鑑真記念館

鑑真記念館鑑真5回の渡航に失敗して盲目となりながらも、753(天平勝宝5)年、ついに薩摩の坊津にたどり着いて律宗を広めた唐の高僧 鑑真の功績を記念するミュージアムです。

館内には奈良の唐招提寺にある鑑真坐像の複製や鑑真関係の資料とともに、坊津港に関する資料も展示されています。

鑑真和上の上陸の碑が立っています。

【アクセス】JR「枕崎」駅から24km。
【TEL】0993-68-0288
【住所】鹿児島県南さつま市坊津町秋目225-2
【料金】高校生以上200円、小・中学生100円
【時間】9:00〜16:30
【休日】月曜日(祝日の時は翌日)、臨時休館日

竹田神社

画像:wikipedia「竹田神社 (南さつま市)」

竹田神社島津家中興の祖とされる加世田城主 島津忠良(日新斎)を祀る神社です。

室町時代の先祖の島津国久が建て、島津忠良が再興して島津家の菩提寺とした保泉寺が、明治時代の廃仏毀釈により廃寺となったあとに建立されました。

鳥居をくぐって左側の林道は「いにしえの道」と呼ばれ、忠良がつくったいろは歌の石碑が並ぶ道になっています。

境内にはクスノキの古木が茂り、静かなたたずまいとなっています。

【アクセス】JR「枕崎」駅から20km。
【TEL】0993-52-2841
【住所】鹿児島県南さつま市加世田武田17933
【料金・時間・休日】拝観自由

吹上浜(吹上浜海岸砂丘)

画像:wikipedia「吹上浜」

吹上浜吹上浜は、鳥取砂丘・遠州灘砂丘と並んでが日本三大砂丘と呼ばれています。いちき串木野市・日置市・南さつま市の全長約47kmにかけて、ひたすら砂浜が続いています。

吹上浜海浜公園

キャンプやスポーツを楽しめる大きな公園です。夏休み期間中(7月第2日曜日〜8月31日)は、プールで泳ぐこともできます(海は遊泳禁止)。

吹上浜海浜公園

【アクセス】JR「枕崎」駅から25km。
【TEL】
◎0993-52-0910(吹上浜海浜公園管理事務所)
◎0993-52-7600(キャンプ場管理事務所)
【住所】鹿児島県南さつま市加世田高橋1936-2
【料金】入場無料(プールやレンタサイクルなど利用するものに課金)。
【時間】8:30〜1:00(7月・8月は19:00まで)
※キャンプ場:チェックイン14:00・チェックアウト12:00
【駐車場】約1000台
【HP】吹上浜海浜公園

万世特攻平和祈念館

画像:万世特攻平和祈念館(南さつま市観光協会)

万世特攻平和祈念館1943(昭和18)年の夏から1944(昭和19)年の末にかけて吹上浜に置かれた大日本帝国陸軍最後の特攻基地「万世飛行場」の跡に建設された、特攻隊に関するミュージアムです。
零式三座水上偵察機や、特攻隊員たちの家族への想いに満ちた遺書、遺品が展示されています。

小説『幻化』に描かれた吹上浜と特攻隊

坊津の特攻隊に配属された経験を持ち、生き残って敗戦を迎えて「第一次戦後派」の旗手のひとりとなった小説家 梅崎春生の『幻化』は、鬼気迫る何かを持った名作です。
主人公の五郎は入院中の精神科病棟を抜け出して飛行機に乗り、鹿児島へ向かう機内で丹尾(にお)という冴えない地方回りの映画の営業マンと出会います。そして、枕崎で別れてひとりで吹上浜をさまよい、阿蘇山へ向かい、再び丹尾に出会います。丹尾は五郎の、いわばドッベルゲンガーです。火口を覗き込みながらフラフラと歩く丹尾に、五郎は「あそこに飛び込めば、イチコロだな」と思いながらも、「しっかり歩け。元気を出して歩け!」と心の中で叫びます。
この作品は、ゴッホの絵で言えば「烏のいる麦畑」のような、死への予感を感じさせる特異なものですが、同時に南九州の人や自然のイメージが鮮やかに表現されています。
また、梅崎春生は暗号兵であったため、その思い出も描かれています。
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『トトトト』
 ワレ突撃ス、という意味で、特攻隊から発信されるのである。ト連送が終った時が、一つの命がうしなわれた時なのだ。
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小説好きな人は、ぜひご一読を!

【アクセス】JR「枕崎」駅から25km。
【TEL】0993-52-3979
【住所】鹿児島県南さつま市加世田高橋1955-3
【料金】高校生以上300円、小・中学生200円
【時間】9:00〜17:00(入館は16:30まで)
【休日】12月31日・1月1日
【駐車場】50台

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坊津歴史資料センター輝津館  密貿易屋敷跡(倉浜荘)  丸木崎展望台  鑑真記念館  竹田神社  吹上浜(吹上浜海岸砂丘)  吹上浜海浜公園  万世特攻平和祈念館  

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