余白

鎌倉であじさいをたっぷり堪能した気分になれるところは、神社仏閣では北鎌倉の明月院、長谷周辺の成就院と長谷寺の計3ヶ所です。 明月院と成就院を横綱、長谷寺を大関と呼んでもよいでしょう。これに次ぐのが北鎌倉の東慶寺。ここは花の数や量はそれほどではないのですが、あじさい科に属するつる性植物・岩がらみの古木があることを評価して大関とします。この4ヶ所を中心にその他のお寺や神社を併せてめぐるのが、梅雨の時期の鎌倉観光のコツです。
また、北鎌倉古民家ミュージアムは関脇の筆頭格。鎌倉時代から続く名刹と比べると歴史的な重みという点で及ばないものの、古民家も風情がありますし、あじさいはなかなかのものです。

また、北鎌倉から鶴岡八幡宮へ向かって坂をくだっていくと、途中の長寿寺周辺や少し横道に入る亀ヶ谷坂切通の周辺にもきれいなあじさいが咲きます。ほかにも鎌倉には、関脇級、小結級の「なかなかいいね!」という名所はたくさんあります。
梅雨の頃、色が十分濃くなり、かつフレッシュさを保っている時期がベストです。

鎌倉のあじさいめぐりのお勧めポイント

北鎌倉の美しいあじさい

明月院【番付◇横綱】

明月院のあじさい

「明月院ブルー」とでも呼びたくなるような清涼な青を基調としてします。武家の古都にふさわしい、端正で瑞々しい美しさです。

「明月院のあじさい」へ

東慶寺【番付◇大関】

東慶寺のあじさい

門前の石段がシックなガクガジサイに埋もれます。また、本堂の裏にあるあじさい科のつる性植物「岩がらみ」は、1本の根から広がった貴重なものです。

「東慶寺のあじさい」へ

長谷周辺の美しいあじさい

成就院【番付◇横綱】

成就院のあじさい

長く続く参道の石段がたくさんの花に埋もれ、その向こうに相模湾が広がります。梅雨の晴れ間には、海が輝く絶景となります。

「成就院のあじさい」へ

成就院の参道は工事が行われた影響で、2017年のあじさいはお休みです。

長谷寺【番付◇大関】

長谷寺のあじさい

境内奥の観音山の斜面に、一面にあじさいが植えられています。その中に通る遊歩道を歩きます。

「長谷寺のあじさい」へ

鎌倉のさまざまなあじさいの名所

【番付◇関脇・小結】

北鎌倉古民家ミュージアムのあじさい「北鎌倉古民家ミュージアムのあじさい」へ

早い時期には清楚なヤマあじさいを、盛期には本格的なあじさいの群落を楽しめます。

円覚寺のあじさい「円覚寺のあじさい」へ

広い境内のあちらこちらを、あじさいが青や紫に彩ります。

安国論寺のあじさい「安国論寺のあじさい」へ

丸い玉ではなく、可憐で素朴なヤマあじさいが風に揺れています。清らかな風情です。

英勝寺のあじさい「英勝寺のあじさい」へ

鎌倉でただひとつの尼寺の典雅な堂宇に、青や紫の玉が美しく映えます。

瑞泉寺のあじさい「瑞泉寺のあじさい」へ

野山の雰囲気のある境内を、たくさんのあじさいやガクあじさいが彩ります。

御霊神社前のあじさい「御霊神社前のあじさい」へ

成就院と長谷寺の間に位置します。あじさいと江ノ電を同時にカメラに収めるポイントです。

【番付◇前頭・十両】

光則寺のあじさい「光則寺のあじさい」へ

「長谷の花寺」と言われる光則寺は、梅雨もきれいです。

海蔵寺のあじさい「海蔵寺のあじさい」へ

扇ガ谷に位置する美しいお寺、海蔵寺をあじさいが彩ります。

浄妙寺のあじさい「浄妙寺のあじさい」へ

鎌倉五山第5位の浄妙寺は、あじさいもきれいです。

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明月院  東慶寺  成就院  長谷寺  円覚寺  安国論寺  英勝寺  御霊神社  海蔵寺  光則寺  

あじさい
まめ知識

あじさいの基本種はガクあじさいです。ガクあじさいは中央にある花びらのない両性花が受粉し、種子をつけます。そして、両性花を囲むように、ガクだけの中性花があります。

ガクあじさい

▲ガクあじさい

一般のあじさいの場合は、両性花が全くなかったり、少なかったりして、花びらのような形のガクが手まりのように丸くなります。

あじさい

▲手まり状のあじさい

※本サイトでは、便宜上、あじさいの“花”という呼称を用います。

あじさいの種類

あじさいの野生種は、大きく次のように分類できます。
1. 日本種
14種、1亜種、6変種が自生しています。
2. 外国種
アメリカ、インド、中国、ネパールなど、世界各地にあじさいが自生しています。
3. あじさいではないが近縁のあじさい科の植物
ウツギ、イワガラミ、クサあじさいなどがあります。


ウツギ

▲ノリウツギ

あじさいの名の由来

古くはアズサイと言われていたことから、集真藍(あずさあい)が次第にあじさいとなったという説が有力です。

ほかには青い花が群れて咲くことから名づけられたという説や、アジは美称でサイはヤマユリを指すという説などがあります。

漢字では次のように表記します。
『万葉集』:味狭藍・安治佐為
『新撰字鏡』僧 昌住/894〜900年刊:安治左井
『和名類聚抄』源順(みなもとのしたごう)/930〜937刊刊:安豆佐為

現代では紫陽花と書きますが、これは源順が白楽天(白居易)の詩、紫陽花をもとに用いたのが最初です。

何年植向仙壇上
早晩移栽到梵家
雖在人間人不識
与君名作紫陽花

(読み方)
何れの年にか植えて仙壇のほとりに向かう。
いつか移しうえて梵家(寺)に到る。
人間に在りといえども人識らず。
君がために名づけて紫陽花となす。

色が変わるあじさい

あじさいに含まれるアントシアニンはアルミニウムに反応し、アルミニウムを多く吸収すると花色は青く、あまり吸収しないと花色は赤くなります。紫はその中間です。
アルミニウムは酸に溶けるため、酸性の土壌では青く、アルカリ性の土では赤くなりがちです。ただし、株により、根により、吸収する量は異なるため、同じ株のあじさいでも青くなったり、赤くなったりします。

白い花の場合はアントシアニンを含まないため、土壌の影響は受けませんが、日照によって赤に変化する品種があります。

長谷寺のなごみ地蔵とあじさい

▲長谷寺のなごみ地蔵とあじさい

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