玉名は夏目漱石の名作『草枕』誕生の地。小さな町ですが、漱石の面影がひそかに残っています。また、周辺は古代遺跡の宝庫でもあり、教科書に出てくる江田船山古墳があります。

▼地図は一番下にあります。

★料金・時間・休日などについては変更されることがあります。必ず公式HPまたは自治体のサイトで確認してください。
★入場・入館時間は、多くの場合、終了30分前までです。
★アクセス方法については、比較的わかりやすいものを掲載しています。ほかにもルートがある場合があります。

『草枕』の里へ

草枕交流館

no-image夏目漱石の名作『草枕』は、正月に五高(現在の熊本大学)の生徒たちが大挙して漱石宅を訪れ、おせち料理が足りなくなって夫婦喧嘩になり、これに懲りた漱石が翌年は小天(おあま)温泉で年末年始を過ごした経験をベースに生まれました(書生に食べられたという話もあります)。

草枕交流館はそんな漱石に関する小さなミュージアムです。この地での滞在のことがよくわかります。
『草枕』の書き出しには、大真面目に悩んでいるわりに、第三者から見ると何とも言えない可笑しみがただよう漱石の人柄がうかがわれます。

草枕交流館はそんな漱石に関する小さなミュージアムです。

山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。情に棹(さお)させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。
住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。(『草枕』冒頭)

【アクセス】
◎JR「熊本」駅前から産交バス「玉名行き」に乗り、「小天温泉」下車(約40分)。
◎九州自動車道「菊水IC」から19km。
◎JR「新玉名」駅から12km。
【TEL】0968-82-4511
【住所】熊本県玉名市天水町小天735-1
【料金】無料
【時間】9:00〜17:00
【休日】水曜日
【HP】漱石・草枕の里「草枕交流館の内容」

前田家別邸

前田家別邸夏目漱石の『草枕』の舞台となった、前田案山子(かがし/「髭の隠居」のモデル)氏の別邸です。当時は温泉の宿でした。

1897(明治30)年の大晦日から新年の正月まで漱石が滞在した部屋や、『草枕』に出てくる風呂を見ることができます。

宮崎駿氏の最後の長編アニメ『風立ちぬ』の主人公の実家のモデルにもなっており、ジブリファンも必見です。

【アクセス】
◎JR「熊本」駅前から産交バス「玉名行き」に乗り、「小天温泉」下車(約40分)。
◎九州自動車道「菊水IC」から18.5km。
◎JR「新玉名」駅から11.8km。
【TEL】0968-82-4511(草枕交流館)
【住所】熊本県玉名市天水町小天766-3
【料金】無料
【時間】9:00〜17:00

玉名周辺の史跡や寺社をめぐる

蓮華院誕生寺

画像:wikipedia「蓮華院誕生寺」

蓮華院誕生寺蓮華院誕生寺五重塔真言律宗のお寺です。飛龍の鐘という世界一の大梵鐘があります。

鎌倉時代に栄えた浄光寺蓮華院の跡地にあり、浄土宗を創始した法然の師にあたる学僧、皇円上人の誕生の地とも言われ、その霊を祀っています。

明治時代に廃仏毀釈のため荒廃し、現在の建物は昭和時代前期〜平成時代に再建されたものです。奥の院は平成時代のものですが、心願成就や厄払いに霊験ありとされ、多くの人が訪れます。

【本院へのアクセス】
◎九州自動車道「菊水IC」から11.6km。
◎JR「新玉名」駅から5km。
【奥の院へのアクセス】
◎九州自動車道「菊水IC」から13.9km。
◎JR「新玉名」駅から7.5km。
【TEL】0968-74-3533 
【住所】玉名市築地小岱1512-77(本院)
【料金】大人200円、小人150円
【時間】8:00〜17:00
【休日】無休
【駐車場】800台
【HP】蓮華院誕生寺

繁根木(はねぎ)八幡宮

繁根木八幡宮繁根木川の岸にある小さな神社です。

平安時代中期に大野別府の政所であった紀国隆(きのくにたか)が、石清水八幡宮(京都)から分霊を招いて祀ったのが始まりで、熊本城をつくった加藤清正や江戸時代の熊本藩を治めた細川氏からも尊崇されてきました。
神域はクスやケヤキにおおわれ、社前には巨石の石垣があります。この石垣は、加藤清正が戦いに備えて城塁とするために積んだものと伝えられています。

神域には古木が茂り、社前には加藤清正が戦いに備えて積んだとされる石垣が残っています。

現在の社殿は江戸時代初期に再建されたもので、楼門の彫刻には桃山時代の影響が見られます。

【アクセス】
◎九州自動車道「菊水IC」から9.3km。
◎JR「新玉名」駅から2.8km。
【TEL】0968-72-3734
【料金・時間・休日】見学自由

江田船山古墳

画像:wikipedia「江田船山古墳」

江田船山古墳菊池川流域に点在する装飾古墳群のひとつです。

この古墳からは銅鏡・甲冑・刀剣・純金の耳が砂利・冠などが数多く出土し、なかでも刀剣に刻まれた「獲加多支鹵大王」は「ワカタケル大王」と読み、雄略天皇に比定されて、中学・高校の教科書でもおなじみです。
出土品は東京国立博物館に行ってしまったので、ここにはありません。それでも歴史好きにとっては、古代の世界に想いを馳せることができる、絶好の観光ポイントなっています。

出土した刀剣に刻まれた「獲加多支鹵大王」という文字は「ワカタケル大王」と読み、雄略天皇に比定されています。
出土品は東京国立博物館に行ってしまったものの、古代に想いを馳せる絶好のポイントなっています。

【アクセス】
◎九州自動車道「菊水IC」から2.7km。
◎JR「新玉名」駅から5.1km。
【TEL】0968-86-3111(和水町/総合教育課)
【住所】熊本県玉名郡和水町江田
【料金・時間・休日】見学自由
【駐車場】120台

温泉を楽しむ

小天(おあま)温泉

画像:公式サイト画面画像

小天温泉夏目漱石の小説「草枕」の舞台となった温泉です。漱石が滞在した頃は熊本の奥座敷として賑わっていましたが、今は公営の入浴施設「草枕温泉てんすい」と旅館「那古井館」のみ。その分、静かに過ごせます。

【アクセス】
◎JR「熊本」駅前から産交バス「玉名行き」に乗り、「小天温泉」下車(約40分)。
◎九州自動車道「菊水IC」から18.5km。
◎JR「新玉名」駅から12km。
【泉質】単純アルカリ泉
【効能】神経痛、筋肉痛、関節痛
【泉温】45.5℃

草枕温泉てんすい

【TEL】0968-82-4500 
【住所】玉名市天水町小天511-1
【料金】一般500円、中学生以下200円
【時間】10:00〜21:00
【休日】第2、第4水曜日(祝日の場合は翌日)
【駐車場】あり
【HP】草枕温泉てんすい

旅館「那古井館」

【TEL】0968-82-2035
【住所】熊本県玉名市天水町小天8277
【HP】那古井館

玉名温泉

画像:公式サイト

玉名温泉温泉玉名駅の北東の丘陵に位置する、熊本県内有数の温泉です。天草・阿蘇観光の宿としてにぎわっています。

1300年前、炭焼きの仕事をしていた疋野(ひきの)小五郎という人物が、傷ついた白鷺が傷を癒すのを見て発見した、という伝説があります。

【アクセス】
◎JR「新玉名」駅2.5km。
◎九州自動車道「菊水IC」から9km。
【泉質】弱アルカリ性ラジウム単純泉
【効能】胃腸病、神経痛、リュウマチ、婦人病
【泉温】46〜50℃ 【TEL】0968-74-2961(玉名温泉旅館組合)
【住所】熊本県玉名市立願寺
【HP】玉名温泉旅館組合

西南戦争の地へ足を伸ばす

田原坂西南戦争資料館

田原坂西南戦争資料館西南戦争の激戦地となった街道の坂道周辺にあるミュージアムです。戦いに使われた銃や刀、衣服、古文書などが展示され、映像やジオラマで当時の様子をリアルに再現しています。
資料館のある田原坂公園には生々しい弾痕が残る家が復元され、慰霊塔も立っています。

1877(明治10年)3月に始まった田原坂の戦いでは、西郷隆盛が率いる薩軍は地の利を生かし、薩摩に伝わる剣法 示現流は、白兵戦において恐るべき強さを発揮し、官軍を圧倒しました。しかし、官軍も剣術に秀でた警察官で抜刀隊を組織し、砲を多数前面に出して砲撃。西郷隆盛らは敗れ、九州各地を転々とすることになります。

【アクセス】
◎九州自動車道「植木IC」から8.7km。
◎JR「新玉名」駅から12km。
◎JR「熊本」駅から19km。
【TEL】096-272-4982
【住所】熊本県熊本市北区植木町豊岡862
※熊本市内だが、位置的には熊本より玉名からの方が近い。
【料金】高校生以上300円、小・中学生100円
【時間】9:00〜17:00(入館は16:30まで)
【休日】12月29日〜1月3日
【駐車場】150台

★下のポイント名をクリックすると、地図の中央に表示されます。★

草枕交流館  前田家別邸  蓮華院誕生寺(本院)  蓮華院誕生寺(奥の院)  繁根木八幡宮  江田船山古墳  小天温泉  玉名温泉  田原坂西南戦争資料館  

「風の旅」のトップページへもどる 「熊本観光 風の旅」のトップページへもどる
風の旅 TOP > 熊本観光 風の旅 > 夏目漱石の名作『草枕』誕生の地、玉名

風の旅 熊本観光風の旅