余白

京都の比叡山の西南側の山麓には、美しい庭園や、小さいけれど味わい深い寺院や神社が点在するところ。京都文化を代表するような大寺院こそありませんが、 魅力的な観光ポイントが多く、京都らしい京都を旅したい人にお勧めです。一度行ったらまた行きたくなる、風情あふれる観光コースです。

▼地図は一番下にあります。

★この中から興味を感じるポイントを選び、長距離の移動は交通機関を利用して、無理のないペースでまわってください。
★京都市内のバス・電車の乗り換えについては、次のサイトがお勧めです。スマホアプリを入れておくと便利です(京都市公認/アプリ無料)。

【HP】バス・鉄道の達人「歩くまち京都」

<チョイスの例>
◎金福寺→一乗寺下り松→詩仙堂→八大神社(詩仙堂を中心に南側をめぐる。)
◎詩仙堂→八大神社→狸谷山不動院→野仏庵(狸谷山不動院の険しい参道に挑む。)
◎曼殊院→修学院離宮→赤山禅院(修学院離宮を中心に北側をめぐる。)

※交通経路は左記サイトにて検索。

※交通経路は上記サイトにて検索。

★料金・時間・休日などについては変更されることがあります。必ず公式HPまたは自治体のサイトで確認してください。
★入場・入館時間は、多くの場合、終了30分前までです。
★アクセス方法については、比較的わかりやすいものを掲載しています。ほかにもルートがある場合があります。

四季折々に美しい庭を求めて、心静かに歩く

松尾芭蕉や与謝蕪村にゆかりのある

金福寺

金福寺与謝蕪村のお墓平安時代の初めの864年(貞観6)、天台宗の安恵(あんえ)が創建したお寺です。江戸中期に近くの円光寺の僧・鉄舟が再興し、臨済宗に改めました。
鉄舟と芭蕉は親交があり、芭蕉は上洛の折には金福寺にしばしば立ち寄りました。境内にある芭蕉庵は、実際に芭蕉が寝泊まりしたのか、鉄舟が芭蕉を偲んで名づけたのかは不明ですが、芭蕉に関わりがあることは確かなようです。
芭蕉の死後22年を経て生まれた与謝蕪村はこの俳聖を尊敬し、金福寺を訪れて、荒れ果てていた芭蕉庵を再建しました。そして、「竹やぶにはまだ一炉の茶煙が残っているようだ」と書き記しています。
金福寺は、江戸時代末期、大老・井伊直弼の密偵として活動した村山たか女が、尼となって過ごした寺でもあります。歴史上の人々と密かな関わりの深いお寺です。

金福寺平安時代の初めのに天台宗の安恵(あんえ)が創建し、江戸中期に近くの圓光寺の僧・鉄舟が再興し、臨済宗に改めました。
鉄舟と芭蕉は親交があり、芭蕉は上洛の折には金福寺にしばしば立ち寄りました。
ずっとのちにこの俳聖を尊敬する与謝蕪村が、荒れ果てていた芭蕉庵を再建しました。そして、「竹やぶにはまだ一炉の茶煙が残っているようだ」と書き記しています。

【アクセス】
◎市バス 5系統「岩倉操車場前行」に乗り、「一乗寺木ノ本町で下車、350m
◎叡山電鉄「一乗寺」駅から850m。
【TEL】075-791-1666
【住所】京都市左京区一乗寺才形町20
【料金】大学生以上400円、中学生・高校生以上200円
【時間】9:00~17:00(入場は16:30まで)
【休日】12月30日〜31日、1月16日〜31日、8月5日〜8月20日
【駐車場】あり(自家用車2台)

コースガイド◆金福寺ー一乗寺下り松:約300m

宮本武蔵、決闘の地

一乗寺下り松(いちじょうじさがりまつ)

一乗寺下り松宮本武蔵と、京都の吉岡道場一門の決闘が行われたと言われる場所です。吉岡一門は70数名。弓や鉄砲を配して臨みましたが、 武蔵は約束より早い時間に来て物陰にひそみ、大将役の幼い吉岡源次郎を一刀のもとに斬り殺すと、疾風のように去った、と伝えられています。
松の木は4代目のもので、決闘当時の松の木は八大神社に展示されています。

【アクセス】
◎市バス 「一乗寺下り松町」から250m
◎叡山電鉄「一乗寺」駅から600m。
【TEL】075-213-1717(京都市観光協会)
【住所】京都府京都市左京区一乗寺花ノ木町
【料金・時間・休日】見学自由
【駐車場】なし

コースガイド◆一乗寺下り松ー詩仙堂:約250m

閑静な庭園にししおどしの音が響く

詩仙堂

詩仙堂人気名所江戸時代初期の漢詩と書の大家・石川丈山が造営した京都比叡の山荘跡です。中国の詩家36人の肖像画にそれぞれの詩を添えて、壁にかけたため、 詩仙堂の名がつきました。
石川丈山は徳川家康に近いところに使えていた武士ですが、職を辞し、59歳のときに陰士生活に入りました。漢詩や署に優れ、学者や文化人たちと交流を楽しみながら、90歳で没するまで、この場所で静かに暮らしました。
作庭家としての才能は、渉成園や修学院離宮にも発揮されています。

詩仙堂詩仙堂は何ともちょうどよい広さの敷地に美しい庭や池が広がり、時折、ししおどしの「カーン!」という音が響きます。いつまでも縁側に座っていたくなります。
なお、5月25日~27日の3日間は、石川丈山の遺愛品などが展示されます。

詩仙堂人気名所江戸時代初期の漢詩と書の大家・石川丈山が造営した山荘跡です。中国の詩家36人の肖像画を壁にかけたため、 詩仙堂の名がつきました。
美しい庭や池が広がり、時折、ししおどしの「カーン!」という音が響きます。いつまでも縁側に座っていたくなります。

【アクセス】市バス 「一乗寺下り松町」で下車、450m
【TEL】075-781-2954
【住所】京都市左京区一乗寺門口町27番地
【料金】大学生以上500円、高校生400円、小・中学生200円
【時間】9:00~17:00(入場は16:45まで)
【休日】5月23日(丈山忌)
【駐車場】なし(近隣の民営駐車場を利用)
【HP】詩仙堂

コースガイド◆詩仙堂ー八大神社:約30m

宮本武蔵の銅像が立つ

八大(はちだい)神社

八大神社宮本武蔵像鎌倉時代末期の1924(永仁2)年に創建され、素盞嗚命(スサノオノミコト)、櫛稲田姫命(クシイナダヒメノミコト)、八王子命(ハチオウジノミコト)の3神を祀っています。
宮本武蔵は、京都に勢力を誇った吉岡一門との戦いの前にこの神社に立ち寄り、神に勝利を祈願しようとして、本堂の鈴の下の綱に手をかけたものの、「我、神仏を尊んで、神仏を恃まず」という考えがひらめき、そのまま一乗寺下り松へ駆け向かいました。そのため、「武蔵、開悟の地」とされています。
神社には決闘当時の「一乗寺下り松」の古木(初代)が保存されています。

宮本武蔵像宮本武蔵は、吉岡一門との戦いの直前、この神社に立ち寄りました。しかし。勝利を祈願しようとしたものの、「我、神仏を尊んで、神仏を恃まず」という考えがひらめき、そのまま一乗寺下り松へ駆け向かいました。そのため、「武蔵、開悟の地」とされています。
神社には決闘当時の「一乗寺下り松」の古木(初代)が保存されています。

【アクセス】市バス 「一乗寺下り松町」で下車、450m
【TEL】075-781-9076 【住所】075-781-9076
【料金・時間・休日】境内立ち入り自由
【駐車場】あり(乗用車約20台)

コースガイド◆八大神社ー狸谷山不動院:約650m

比叡山麓にある、もうひとつの「舞台」

狸谷山不動院

狸谷山不動院狸谷山不動院のタヌキ平安京を開いた桓武天皇の勅願により、都の鬼門(北東)を守護するために建てられました。 咤怒鬼(たぬき)不動明王を祀っているため、「狸」の字が当てられるようになりました。

そこから転じて、たぬきの像がたくさん置かれています。

建物は清水寺に似ており、「舞台」が立派です。

坂が急で階段も多いので、体力に自信のある方だけにお薦めします。

【アクセス】市バス 「一乗寺下り松町」で下車、950m(八大神社を過ぎると上り坂で、その後、長い石段を上がる。)
【TEL】075-722-0025
【住所】京都市左京区一乗寺松原町6
【料金】500円
【時間】9:00~16:00
【休日】無休
【駐車場】なし
【HP】狸谷山不動院

コースガイド◆狸谷山不動院ー野仏庵:約650m

抹茶を飲み、石仏を眺めて一休み

野仏庵

写真提供:野仏庵

野仏庵京都の中でも、一乗寺周辺は、よくお地蔵様に出会います。とくに野仏庵には、100体以上の石仏があります。野仏庵ではお抹茶を頂けるので、観光の途中、立ち寄ってください。
八大神社の斜め向かい側にあり、狸谷山不動院のあとの休憩にも好適です。

【アクセス】市バス 「一乗寺下り松町」で下車、450m。
【TEL】075-721-3000
【住所】京都市左京区一乗寺葉山町15
【料金】500円(抹茶・菓子付)
【時間】9:00~16:00
【休日】月火木金、不定休あり。
【駐車場】近隣の民間駐車場を利用。

コースガイド◆野仏庵ー圓光寺:約350m

紅葉が美しい学問の寺

圓光寺

圓光寺関ヶ原の戦いの翌1601 (慶長6)年、徳川家康が教育文化振興のために足利学校の学頭であった三要元佶(さんようげんきつ)を招いて、京都南部の伏見に学問を創建したのに始まります。その後、この地へ移されました。
圓光寺学校には和書や朝鮮文書が数多く集められ、僧侶に限らず、広く入門が許されました。朝鮮から輸入された木製活字により印刷も行われ、日本最古の木製活字も観覧できます。
境内は本堂前に「十牛の庭」があり、竹が風にそよいでいます。秋には紅葉がきれいに染まります。

圓光寺関ヶ原の戦いの翌1601 (慶長6)年、徳川家康が教育文化振興のために創建した学問所に始まります。
和書や朝鮮文書が数多く集められ、朝鮮から輸入された木製活字により印刷も行われ、日本最古の木製活字も観覧できます。
秋には境内の紅葉がきれいに染まります。

【アクセス】市バス「一乗寺清水町」から600m。
【TEL】075-781-8025
【住所】京都市左京区一乗寺小谷町 13
【料金】大人500円、中学生・高校生400円、小学生300円
【時間】9:00~17:00
【休日】無休
【駐車場】あり(30台)
【HP】圓光寺

コースガイド◆圓光寺ー曼殊院:約1.2km

桂離宮の精神の流れをくむ名庭が美しい

曼殊院

曼殊院定番名所曼殊院は天台宗のお寺で、皇族が住寺を務めた門跡寺院です。

その歴史は、最澄が比叡山に阿弥陀仏を安置したお堂に建てたのに始まります。天暦年間(947~957年)、是算国師のときに比叡山西塔北渓に移って東尾坊と号し、天仁年間(1108~10年)に曼殊院と改め、1656(明暦2)に現在の地に堂宇が建てられました。

京都南部の桂離宮を意識してつくられ、山を背景に仏教思想(天台教学)と古今伝授の精神を取り入れた世界観を映し出しています。 枯山水の庭が美しく、掛け軸の不動明王(黄不動)は三不動のひとつで、国宝となっています。狩野探幽ら狩野派の襖絵も見事です。

【アクセス】
◎市バス「一乗寺清水町」から1.2km。
◎叡山電鉄「修学院」から1.5km。
【TEL】075-781-5010
【住所】京都市左京区一乗寺竹ノ内町42
【料金】大学生以上600円、高校生500円、小・中学生400円
【時間】9:00〜17:00(入場は16:30まで)
【休日】無休
【駐車場】あり(乗用車50台、マイクロバス可)
【HP】曼殊院

コースガイド◆曼殊院ー修学院離宮:約600m

京都を代表する広大な庭園

修学院離宮

修学院離宮要手続き江戸時代初期の1656〜1659(明暦2年~万治2)年にかけて、後水尾上皇が比叡山麓に造営した広大な山荘です。
約54万5000平方メートルの敷地に上離宮・中離宮・下離宮の3つの離宮がつくられ、いずれも池のほとりに趣向を凝らせた茶亭などが建ち、趣を添えています。比叡山や東山の丘を借景に、自然と建物の調和が絶妙なコントラストとなっています。京都を代表する名庭です。
観覧には事前の手続きが必要です。

修学院離宮江戸時代初期、後水尾上皇が比叡山麓に造営した広大な山荘です。
上離宮・中離宮・下離宮の3つの離宮がつくられ、池のほとりの茶亭などが趣を添えています。
観覧には事前の手続きが必要です。

【アクセス】
◎市バス「修学院離宮道」から800m。
◎叡山電鉄「修学院」から1.2km。
【TEL】075-211-1215(宮内庁京都事務所参観係)
【住所】京都市左京区修学院薮添
【予約方法】
◎事前予約:ホームページから申し込み。
◎当日受付:当日11:00頃から先着順に参観時間を指定した整理券を配布。満員となり次第、終了。
※18歳未満の方は不可。

【休日】月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/28~1/4)、行事などによる不定休あり。
【HP】参観申込トップページ(宮内庁)

コースガイド◆修学院離宮ー赤山禅院:約200m

冥界の神を祀るお寺

赤山禅院(せきざんぜんいん)

赤山禅院天台宗を興した最澄の弟子・円仁(慈覚大師)は、唐で学んでいた頃、人間の生死や福寿を司る泰山の神・泰山府君(赤山明神)に帰依し、比叡山延暦寺に分霊を招こうとしました。その願いは生前には実現できず、死後、弟子の安慧(あんえ)が比叡山の山麓にお堂を建てて遺志を叶えたのが、赤山禅院です。
赤山禅院は比叡山の塔頭(子院)でありながら、仏ではなく神を祀っています。
命懸けの荒行・千日回峰行の修行場所のひとつともなっています。
山門を入ると樹々が石垣を覆い、秋には見事な紅葉となります。

赤山禅院天台宗を興した最澄の弟子・円仁は、唐で人間の生死や福寿を司る泰山の神・泰山府君(赤山明神)に帰依し、比叡山に分霊を招こうとしました。死後、弟子の安慧(あんえ)が比叡山麓に赤山禅院を建てました。
山門を入ると樹々が石垣を覆い、秋には見事な紅葉となります。

【アクセス】
◎市バス「修学院離宮道」から800m。
◎叡山電鉄「修学院」から1.2km。
【TEL】075-701-5181
【住所】京都市左京区修学院開根坊町18
【料金】無料
【時間】9:00~16:30
【休日】無休
【駐車場】なし
【HP】赤山禅院

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