良質な石炭を産出して近代日本の産業発展に寄与した軍艦島は、最盛期で5300人もの人々が暮らすひとつの街でした。今訪れると、明治・大正・昭和のタイムカプセルを開けたような異次元の魅力がいっぱいです。

▼地図は一番下にあります。

★料金・時間・休日などについては変更されることがあります。必ず公式HPまたは自治体のサイトで確認してください。
★入場・入館時間は、多くの場合、終了30分前までです。
★アクセス方法については、比較的わかりやすいものを掲載しています。ほかにもルートがある場合があります。

廃墟の島へ!

軍艦島

軍艦島全景軍艦島クルーズ軍艦島は、長崎半島の海岸から約4kmの海上に浮かぶ、長さ480m、幅160m、周囲1.2km、高さ47.5mの半人工の海上炭鉱の遺構です。正式名は端島と言います。細長い島に建物が並んだ様子が軍艦に似ていることから、軍艦島の名で知られています。

その開発は江戸時代後期、1810(文化7)年の石炭発見に始まり、1890(明治)23年に三菱が買収することで、本格操業を開始。以後、八幡製鉄所に良質の石炭を供給して近代産業の発展に貢献し、最盛期の昭和30年代には5300人の人々が暮らし、学校・病院・映画館・パチンコ屋・各種商店・旅館・神社・お寺などもある街となって栄えました。
しかし、石炭から石油へエネルギー政策が転換するあおりを受けて、1974(昭和49)年1月に閉山し、同年4月に島民が一斉に島を離れて無人島となりました。

2015年7月、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」のひとつとして世界文化遺産に登録され、多くの観光客を集めています。

【軍艦島ウオッチング】

第1見学広場

第1見学広場

入島後、最初のスロープの前に要塞のような壁が切り立ち、小高い丘が見えてきます。頂上にある建物は職員住宅です。ほかに、貯炭場や学校、コンベアの支柱などがあります。

第2見学広場

第2見学広場

鉱業場の施設跡が見られます。赤くて目立つのは、坑道のケージを乗降させるワイヤーを巻きあげた三坑捲座(まきざ)の跡です。共同浴場のある総合事務所・事務棟などもありました。

第3見学広場

第3見学広場

日本最古の鉄筋コンクリート造のアパート「30号棟」があります。当初は工員の住宅とされ、やがて組夫と呼ばれた下請け業者の住宅とされて、閉山まで使用されました。

軍艦島まめ知識

【島を飲み込む台風】軍艦島はもともと岩礁とその周囲に点在する瀬から成る小島でしたが、人工地盤による拡張工事により、半人工島となりました。周囲を東シナ海の荒波に囲まれ、台風のときには波しぶきが島全体に降り注ぎました。台風の波が押し寄せる南岸は、しばしば破壊され、補修工事を繰り返してきました。

【絶壁の海で泳ぐ】島には海水を引き入れたプールもありました。しかし、泳ぎに自信のある人は絶壁の外の海で泳いでいました。潮の流れが速く、とても危険でした。

【充実した商店】ビルの地下に市価よりも安く品物が買えるマーケット「端島購買会」があり、生鮮食品を扱う生協市場も充実していました。個人商店も多く、質屋・酒屋・食料品店・電器店・雑貨品店などもありました。しかし、台風で海が荒れると食料が不足して、缶詰生活になることもしばしばでした。

緑に包まれた建物【世界一の人口密度】5300人もの島民がいた1959(昭和34)年、島の面積を0.063km²で計算すると、人口密度は約83,600人/km²となります。これはモルディブの首都マレ(35,000/km²)やインドのムンバイ(27,200人/km²)をはるかに凌ぎます。

【緑なき島】人工地盤に建物が並ぶ軍艦島には草木がなく、戦後に撮影された松竹映画にちなんで「緑なき島」と言われました。学校教育の一環として、ビルの屋上に田や畑が設置されたこともありますが、階下で水漏れするため廃止となりました。しかし長年の間に草木が茂り、現在はスタジオ・ジブリのアニメに出てきそうな廃墟となっています。

【軍艦島へ渡るには?】
◎ツアーへの参加・誓約書へのサインが必要。
◎酒気帯び・ハイヒールでの上陸、島内での喫煙は不可。はき物は、歩きやすい靴が適切。
◎幼児の上陸については、ツアー会社により対応が異なる(上陸できる会社と船内待機の会社がある)。
◎荒天などにより、上陸できない場合もある。
【住所】長崎県長崎市高島町端島
【ツアー会社】
軍艦島コンシェルジュ(095-895-9300)
やまさ海運(095-822-5002)
軍艦島クルーズ(095-827-2470)
シーマン商会(095-818-1105)

軍艦島、絶景ビューポイント

軍艦島俯瞰(権現山から)軍艦島(端島)は、その呼び名の通り、外から見ると軍艦のような形をしています。長崎本土からも、十分に見えることができます。

【中ノ島】軍艦島に最も近いビューポイントです。近いだけあって、頭頂部からは間近に見下ろすことができます。
【高島】南側の海岸から見えます。季節によっては、浜辺にシクラメンが咲き誇ります。
【夫婦岩】海岸のある左右の2つの岩の間から、軍艦島が見えます。トイレの屋上に双眼鏡があります。
【高浜海岸】軍艦島を真横から見ることができます。夏には海水浴場として、にぎわいます。
【権現山展望公園】海上の軍艦島までやや距離はありますが、標高120mでさえぎるもののない、よいポイントです。写真はこの権現山からのもの。

【アクセス】
◎中ノ島・高島:船や釣り船を利用して渡航可能。
◎夫婦岩:JR「長崎」駅から20km。路線バス「以下宿」バス停下車。
◎高浜海岸:JR「長崎」駅から20km。
◎権現山展望公園:JR「長崎」駅から30km。

軍艦島資料館

写真出典:長崎市公式サイト

軍艦島資料館学校の教室ぐらいの広さの部屋に、写真や資料、模型などが展示されています。外に備えつけられた双眼鏡で、軍艦島を眺めることができます。

【アクセス】
◎JR「長崎」駅から24km。
◎長崎駅前南口バス停から「樺島行き」「岬木場行き」「脇岬行き」のいずれかに乗り、「運動公園前」下車。
【TEL】0958930077
【住所】長崎市野母町562-1
【料金】一般(15歳以上)200円 小中学生100円
【時間】9:00〜17:00
【休日】12/29〜1/3
【HP】軍艦島資料館(長崎市)

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軍艦島  中ノ島  高島  夫婦岩  高浜海岸  権現山展望公園  軍艦島資料館  

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