臼杵は古代に崖を彫ってつくられた石仏や、キリシタン大名の大友宗麟が築いた臼杵城が残る街。江戸時代の名残をとどめる建物も多く、情趣ある旅を楽しめます。

【臼杵へのアクセス】

1.JR「大分」駅から「臼杵」駅へ(普通列車で約55分、特急で30分)。
2.愛媛県八幡浜港から臼杵港までフェリー(約2時間25分)。

▼地図は一番下にあります。

★料金・時間・休日などについては変更されることがあります。必ず公式HPまたは自治体のサイトで確認してください。
★入場・入館時間は、多くの場合、終了30分前までです。
★アクセス方法については、比較的わかりやすいものを掲載しています。ほかにもルートがある場合があります。

臼杵の史跡と歴史展示物

臼杵石仏

臼杵石仏泉臼杵石仏は、臼杵川右岸に面する深田・中尾の岩場の崖に刻まれた磨崖仏(まがいぶつ)です。大きなものから小さなものまで、計60体以上あります。

全国のどこの磨崖仏と比べても格段に立体的であり、奈良時代から平安時代前期にかけては古典的仏像様式が、平安時代後期から鎌倉時代にかけては新旧混在の様式が見られます。
立体的なのは阿蘇山の噴火による柔らかい凝灰岩(ぎょうかいがん)を材料としているためで、亀裂や摩滅、崩落も起きています。

エリアは、現在の参道出入り口の順番に沿えば、ホキ石仏第二群、ホキ石仏第一群(堂ヶ迫石仏群)、山王山(さんのうさん)石仏群、古園石仏群の4群に分かれています。

臼杵石仏、ホキ石仏第二群 阿弥陀如来坐像【ホキ石仏第二群】比較的小さい九体の阿弥陀像で、九品の阿弥陀と呼ばれています。平安時代後期のものと思われますが、風雨により溶けかかっています。2つの龕(がん=仏像を納める厨子)から成ります。

摩滅は激しいものの、丸彫像に近い表現は古園石仏群に似て、均整のとれた体、温雅で円満な表情、巧みなノミさばきなど格調の高さがうかがわれます。

臼杵石仏、ホキ石仏第一群第三龕と第四龕【ホキ石仏第一群】 ホキとは崖(がけ)を意味し、4つの龕から成っています。第1龕には如来坐像3体と菩薩立像2体、第2龕は阿弥陀如来坐像、薬師如来坐像、如来坐像の3体、第3龕には大日如来像ほか4体、第4龕には地蔵菩薩像と十王像の11体が並んでいます。
第一龕と第二龕の仏像の間に、煩悩や愛欲を向上心に変えるとされる愛染(あいぜん)明王の像があります。弓矢を持った石像は「恋のキューピット」のようで、恋愛に御利益があると言われ、女性やカップルにとても人気があります。

臼杵石仏、山王山石仏の薬師如来と釈迦如来【山王山石仏群】ホキ石仏群とは谷を隔てて位置します。竹やぶの中に隠れるようにあったので、別名を隠れ地蔵とも言います。3体の如来像が立っています。中尊の釈迦如来像はふっくらして、やや童顔っぽい印象です。

他の石仏群より高めの場所にあり、聖域(奥の院)にふさわしい山王山の中腹に位置しています。この場所には湧き水があり、岩盤に亀裂も走って、本来は彫刻には不向きです。にもかかわらず彫刻されたのは、何らかの霊験や薬効が得られたか、「東方薬師浄土に最適」といった仏教上の理由があるのではないかと推測されています。

【古園石仏群】臼杵石仏、古園石仏の大日如来など石仏群の最後を飾る石仏群で、臼杵石仏の代表的なものです。崖を深くえぐって、多聞天・降三世・観音・普賢・不空成就・無量寿・大日如来・阿閃・宝生・文殊・勢至・不動・増長天の13体が刻まれ、十三仏あるいは大日山石仏とも呼ばれます。
中尊の大きな石仏は大日如来で、ふっくらした頬、丸い優美な眉、小さな口など、その精巧さは木彫に匹敵し、日本の石仏の中でも最高傑作と言われています。

※解説文は、公式ホームページおよび『臼杵石仏 よみがえった磨崖仏』(賀川光夫編/吉川弘文館)による。

臼杵石仏、ホキ石仏第一群第三龕と第四龕【ホキ石仏第一群】 ホキとは崖(がけ)を意味し、4つの龕(がん=堂)から成っています。阿弥陀如来、薬師如来、大日如来、地蔵菩薩像、十王などの像が並んでいます。
第一龕と第二龕の間に、弓矢を持った愛染(あいぜん)明王があり、恋愛に御利益があるとされています。

臼杵石仏、ホキ石仏第二群 阿弥陀如来坐像【ホキ石仏第二群】九体の阿弥陀像です。平安時代後期のものと思われますが、風雨により溶けかかっています。

臼杵石仏、山王山石仏の薬師如来と釈迦如来【山王山石仏群】竹やぶの中にあったので、隠れ地蔵とも言います。中尊の釈迦如来像は、童顔っぽい印象です。

臼杵石仏、古園石仏の大日如来など【古園石仏群】臼杵石仏の代表です。中尊の大日如来は、日本の石仏の中でも最高傑作とされます。

【アクセス】
◎JR「臼杵」駅から車で約7km。
◎JR「臼杵」駅前から「三重町行き」のバスに乗り、「臼杵石仏」下車(約20分)。
◎JR「大分」駅前から「臼杵市役所行き」のバスに乗り、「臼杵石仏」下車(約1時間10分)。
【TEL】0972-65-3300(臼杵石仏事務所)
【住所】大分県臼杵市大字深田804-1
【料金】大人(高校生以上)540円、小人(小中学生)260円
【時間】
4〜9月 6:00 〜 19:00
10〜3月 6:00 〜 18:00
【休日】無休
【駐車場】70台
【HP】国宝 臼杵石仏

臼杵城跡(臼杵公園)

画像:wikipedia「臼杵城」

臼杵城跡臼杵湾岸に位置する丹生島(にうじま)という小高い丘の上に残る城跡です。名から察せられるように、この丘はもともとは海上の島でしたが、長年の間に埋め立てが進んで陸地とされました。
最初に城を築いたのは、キリシタン大名として日本史に名を残す大友宗麟で、ポルトガルから大砲を輸入して城に備えつけたと伝えられています。その後、領主が入れ替わり、1600(慶長5)年に美濃国の八幡から移封になった稲葉貞通から16代続いて、明治維新に至りました。

現在は臼杵公園となっており、本丸跡、二の丸跡、櫓(やぐら)、石塁などが残されています。桜の木が600本以上もあり、花見の名所としても有名です。

臼杵城跡丹生島(にうじま)という小高い丘に残る城跡です。もともとは海上の島でしたが、長年の間に埋め立てが進んで陸地とされました。
最初に城を築いたのは、キリシタン大名の大友宗麟です。その後、1600(慶長5)年に美濃国から移封になった稲葉貞通から16代続いて、明治維新に至りました。

現在は臼杵公園となっています。花見の名所としても有名です。

【アクセス】JR「臼杵」駅から400m。
【TEL】0972-63-1111(内線1323)臼杵市都市デザイン課
【住所】大分県臼杵市臼杵91
【料金・時間・休日】立ち入り自由

稲葉家下屋敷

稲葉家下屋敷稲葉家下屋敷、臼杵藩5万石の藩主であった稲葉家の屋敷を一般公開したものです。3500平方mもの敷地に、書院造りの奥座敷や謁見の間の表座敷などから成る格調高い屋敷が建ち、庭も美しく、国登録有形文化財に登録されています。

また、江戸時代の武家屋敷である旧平井家住宅も見学でき、上級武士の暮らしをうかがうことができます。
明治政府による廃藩置県後は、稲葉家の里帰りの際に利用され、昭和時代には料亭になっていましたが、現在は史跡としての保存を受けています。

【アクセス】JR「臼杵」駅から950m。
【TEL】0972-62-3399(稲葉家下屋敷)
【住所】大分県臼杵市大字臼杵6-6
【料金】大人320円、小人(小・中学生)160円
【時間】9:00 〜 17:00(入館は16:30まで)
【休日】無休

二王座歴史の道と旧真光寺

二王座歴史の道寺院と武家屋敷が続く二王座付近は、風情ある瓦屋根の門や白壁土塀・石垣土塀・土塀が続き、城下町の雰囲気を色濃く残しています。江戸時代〜大正時代くらいにタイムスリップしたかのような雰囲気に癒されます。
旧真光寺は、昔お寺だったところで、静かな休憩所となっています。

内部には書や生け花が飾られ、小さなギャラリーもあります。
毎年11月上旬には「うすき竹宵」が開かれます。約2万本の竹ぼんぼりが、石畳に並べられ、幻想的な雰囲気を醸し出します。

【アクセス】JR「臼杵」駅から1.2km。
【TEL】0972-64-7130(臼杵市観光情報協会)
【住所】大分県臼杵市大字二王座
【料金】無料
【時間】8:30 〜 17:00(旧真光寺)
【休日】年中無休

龍原寺

龍原寺十王図臼杵藩稲葉氏の初代 稲葉貞通が、1600(慶長5)年に建てたお寺です。

江戸時代の享保年間(1716〜1736年)に、町内のある工匠が聖徳太子像を寄進して職人の神様として祀り、お堂は太子堂と名づけられ、人々の信仰を集めました。
しかし、その太子堂も荒れていった1841(天保12)年、住職の蒼誉(そうよ)和尚が境内の荒廃を嘆き、臼杵の名匠 高橋団内に再建を相談。高橋団内が奈良や京都の古寺をめぐって、古い塔の長所をとり入れて設計し、弟子の大津屋庄衛門により1858(安政5)年、三重塔が建立されました。

三重塔は均整がとれた造りが美しく、大分県の特別史跡・重要文化財となっています。
また、「十王図」という10幅の掛け軸があって、人間が死んでからの様子が描かれています。

【アクセス】
◎JR「臼杵』駅から1.5km。
◎JR「上臼杵』駅から650m。
【TEL】0972-62-2717
【住所】大分県臼杵市福良134平清水
【料金・時間・休日】境内への立入自由(志納)(拝観は日中)

サーラ・デ・うすき

no-image キリシタン大名であった大戸宗麟にちなみ、ポルトガル語で「居間」や「サロン」を意味する「sala」と名づけた多目的施設です。観光用には、南蛮資料コーナーや観光情報コーナーが役立ちます。大友宗麟が臼杵城に備えつけた大砲のレプリカも展示されています。

【アクセス】JR「臼杵』駅から950m。
【TEL】0972-64-7271
【住所】大分県臼杵市大字臼杵210-3
【料金】入館無料
【時間】9:00 〜 19:00
【休日】無休

臼杵ゆかりの文学者を訪ねて

野上弥生子文学記念館

画像:wikipedia「野上弥生子」

野上弥生子文学記念館野上弥生子は、『秀吉と利休』『迷路』などの名作を残した、夏目漱石の門下の女流作家です。臼杵市の出身であり、生家がミュージアムとなっています。
書斎などの部屋が公開され、直筆の原稿や遺品など約200点も展示されています。

【アクセス】JR「臼杵』駅から1.1km。
【TEL】0972-63-4803
【住所】大分県臼杵市臼杵浜町538
【料金】大人300円、子人(小中学生)150円
【時間】9:30 〜 17:00
【休日】無休

吉丸一昌記念館 早春賦の館

福寿草「♪春は名のみの冬の寒さや〜」で始まる有名な唱歌「早春賦」の作詞家であり、文学者で教育者でもあった吉丸一昌(よしまる かずまさ)の木造2階建ての家の1階を公開したものです。写真や遺品などが展示されています。

【アクセス】JR「上臼杵』駅から800m。
【TEL】0972-63-7999
【住所】大分県臼杵市市浜980
【料金】大人(高校生以上210円、小人(小中学生)110円
【時間】8:30 〜 17:00
【休日】無休
【HP】YouTube「早春賦」(NHK東京放送児童合唱団)

臼杵の自然を楽しむ

風連鍾乳洞

風連鍾乳洞風連鍾乳洞は、臼杵市北部に位置する長さ約500mの鍾乳洞です。洞窟に入って階段を少し降りたところにコウモリがおり、さらに進むと石柱や石筍などの鍾乳石を見ることができます。

それほど大きな鍾乳洞ではないものの、ある大学教授が「日本一美しい」と語ったことから、実際どう感じるかは人それぞれとして、密かな人気スポットになっています。

【アクセス】
◎JR「臼杵』駅から車で25km。
◎JR「臼杵』駅前から「鍾乳洞行き」または「割後湯行き」のバスに乗り、「鍾乳洞」または「鍾乳洞入口」下車。
【TEL】0974-32-2547
【住所】大分県臼杵市野津町大字泊1632
【料金】高校生以上1000円、中学生600円、小学生700円。
【時間】
3月〜10月 9:00〜17:00
11月〜2月 9:00〜16:00
【休日】無休(悪天候時には閉鎖あり。)
【HP】風連鍾乳洞

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