両国は相撲の街。国技館では大相撲の取り組みを観戦できます。おいしいちゃんこ鍋屋もあります。また、江戸東京博物館では江戸時代の人々の暮らしを知ることができます。史跡も豊富で、『忠臣蔵』の吉良邸跡などがあります。

【両国への行き方】

◎羽田空港から:モノレールで浜松町駅まで行き、JR山手線東京・上野方面に乗る。秋葉原で総武線に乗り換えて、両国駅で下車(約40分)。
◎JR山手線で秋葉原へ行き、総武線に乗り換えて、両国駅で下車(約10分)。
※ほかにもさまざまなアクセス方法があります。

▼地図は一番下にあります。

大相撲をあこがれの国技館で観る

国技館

国技館国技館ののぼり国技館は大相撲の取り組みのための常設ホールです。しばしば両国国技館とも呼ばれます。
大相撲では年に6回、奇数月に本場所が開かれます。1月・5月・9月が東京両国の国技館、3月は大阪、7月は名古屋、11月が九州福岡です。これらの月以外は地方巡業などもありますが、やはり力士にとって出世にかかわる重要なものは、本場所。そして、東京は歴史的には大阪や京都と並ぶ相撲の本場であり、とくに江戸時代後期に雷電爲右エ門という古今未曾有の強豪力士が登場して以降、幕末の混乱期にも人気は衰えることなく、相撲の中心地であり続けてきました。
相撲好きなら東京観光の際、数々の名勝負が生まれた国技館での取り組みをぜひ観たいものです。

なお、東京都墨田区には相撲部屋がたくさんあります。礼儀さえ守れば練習風景を見せてくれる部屋もあるので、興味がある方は問い合わせてみてください。また、両国にはちゃんこ屋がたくさんあります。ちゃんこの夕食もおいしいです。

【アクセス】JR両国駅西口から100m。
【チケット】日本相撲協会、チケットぴあ、ローソンチケットなどから購入
【TEL】03-3623-5111(国技館)
【住所】東京都墨田区横綱1-3-28
【時間】興行により異なる
【HP】
日本相撲協会
相撲案内所

相撲博物館

画像出典 wikipedia 「雷電爲右エ門」

雷電爲右エ門国技館の1階は相撲博物館となっており、大相撲に関する資料収集、研究、展示が行われています。所蔵資料は「相撲の殿様」と呼ばれた初代館長の酒井忠正氏のコレクションがもとになっており、総数は3万を超え、錦絵だけでも写楽や歌麿など3000点以上あり、その一部が公開されています。展示物には歴代の横綱の錦絵や化粧まわし、番付などがあります。

まわしの変遷

相撲博物館に展示されている資料を注意深く見ていると、いろいろなことがわかります。たとえば、江戸前期の取組の絵を見ると、エプロンのように前に垂らしたまわし姿で相撲を取っていたことがわかります。やがて、前垂れに色糸や金銀糸の刺繍が施されるようになります。しかし、どうやら手がからんだりすることがあったようで、江戸中期になるとまわしと前垂れが分離され、現在のような化粧まわしになってきました。
長さも変化しています。最初はひざ上だったものが、1770年に入幕した戸田川鷲之助の化粧まわしを見ると、ひざ下20cmくらいになり、1789年に横綱となった第4代横綱谷風梶之助の頃、今とほぼ同じになったようです。
また、前垂れが分離された江戸時代後期の取組を描いた錦絵には、前垂れに代わってまわしにひも状のものが多数ついています。これは、今でも力士が取組でつけている「さがり」です。さがりは前を隠す意味があるとされ、最初はまわしと一体でしたが次第に長くなり、幕末頃には取り外せるものが登場し、明治時代の中頃に現在のような形状になったようです。

【アクセス】JR両国駅西口から100m。
【TEL】03-3622-0366
【住所】東京都墨田区横綱1-3-28 国技館1階
【時間】10:00〜16:30(最終入館16:00)
【休日】土曜・日曜・祝日(一部開館あり)、年末年始
【入館料】無料(東京本場所中は大相撲の観覧券が必要)
【HP】相撲博物館

江戸時代の人々の暮らしについて知る

江戸東京博物館

画像出典 gooゲーム「江戸・東京の歴史に親しもう」

江戸東京博物館のジオラマ江戸東京博物館江戸東京博物館は、「東京の歴史と文化を振り返り、未来の都市と生活を考える場」として、1993年3月に開館した博物館です。江戸と東京の歴史や文化、人々の暮らしなどに関する資料を収集しています。とくにジオラマは質、量ともに圧倒的。各ゾーンを「江戸城と町割り」「江戸の美」「江戸の商業」「産業革命と東京」「関東大震災」といったテーマに分けて展示さし、江戸の活気を感じさせる「両国橋西詰」や、歌舞伎の「助六の舞台」など華やかな模型もあって、人気を集めています。展示品すべてを細かく見ると一日がかりでも見終わらないほどの充実ぶりです。

従来、江戸の初めから東京オリンピックまでを中心に、江戸開府から高度経済成長期までの歴史や文化や生活について、「江戸ゾーン」と「東京ゾーン」に分けて約2500点もの模型や実物資料などを展示してきましたが、2015年のリニューアルで、ふたつのゾーンをつなぐ「江戸から東京へ」が設置されました。ここでは江戸城を無血開城に導いた幕臣・勝海舟の視点で、自筆の日記などを交えながら幕末の江戸を紹介しています。
また、高度成長期から2000年代までの移り変わりを紹介する「現代の東京」というコーナーも新設され、縮尺200分の1で再現した幕末の江戸城の精巧な模型や、高度成長期の多摩地域に完成した公団住宅群「ひばりが丘団地」の実物大の一室も登場しました。野菜や魚を売り歩いた棒手振(ぼてふり)のてんびん棒も設置され、実際に荷物を担いでみることができます。
近年は外国人観光客が増え続けているため、タブレット端末を活用した展示室の解説の多言語対応も進められています。

【アクセス】JR両国駅西口から300m。
【TEL】03-3626-9974
【住所】東京都墨田区横網1-4-1
【時間】9:30〜17:30(土曜日は19:30まで/入館は閉館30分前まで)
【休日】毎週月曜日(月曜が祝日または振替休日の場合はその翌日)、年末年始
【HP】江戸東京博物館

歴史の街、両国の史跡をたどる

旧安田庭園

旧安田庭園旧安田庭園は、江戸時代前期の譜代大名、本庄宗資(むねすけ)によってつくられた庭園です。池あり、石灯籠あり、朱塗りの橋ありの敷地は、散策すると気持ちがよく、国技館や江戸東京博物館観光の息抜きに好適です。

歴史をたどると、安政年間に隅田川の水を引いた潮入回遊庭園として整備され、明治時代に旧岡山藩主池田章政(あきまさ)の邸宅となりました。さらに1889(明治22)年、安田財閥の祖である安田善次郎のものとなり、東京市(当時)に寄贈されました。現在は東京都墨田区が管轄する公園となっています。

【アクセス】JR両国駅西口から250m。
【TEL】03-5608-6291(墨田区道路公園課)
【住所】東京都墨田区横網1-12-1
【時間】9:00〜16:30(6〜8月は18:00まで/無料)
【休日】年末年始(12月29日〜1月1日)

吉良邸跡

三鷹市山本有三記念館吉良邸跡は赤穂浪士討ち入り事件の現場となった、吉良上野介(こうずけのすけ)の屋敷跡です。1702(元禄15)年12月14日、赤穂藩の筆頭家老だった大石内蔵助ら47人は、主君のあだ討ちのため吉良邸に討ち入り、本懐を遂げました。その現場が、現在、「本所松坂町公園」として整備され、屋敷の一部が残されています。吉良邸跡には今も多くの歴史ファンが訪れ、吉良家臣の名が刻まれた石碑に花を手向けています。

吉良邸跡について、ちょっとくわしく

『忠臣蔵』によると、京都からの勅使をもてなすに際して、赤穂藩主の浅野内匠頭(たくみのかみ)が吉良上野介に朝廷接待の儀礼を教えてもらおうとしたところ、賄賂を贈らなかったため意地悪をされ、腹に据えかねた浅野内匠頭が松の廊下で吉良上野介に切りつけた、というストーリーになっています。この刃傷沙汰から半年後、江戸城の外堀内の呉服橋(今の東京駅前の八重洲)にあった吉良邸は、幕府の命により、本所に移ってきました。当時の本所は、開拓が本格化したばかりの辺鄙な場所。吉良家は格式高い家柄で、徳川家の者が征夷大将軍職を継ぐにあたって朝廷との間を取り持つ「高家」として遇されていたのが、幕府にとって「目の上のたんこぶ」であったため、この事件を機に吉良家を滅ぼすべく、幕府は浪士たちの仇討ちをやりやすくするよう、寂しい場所に屋敷を移させたようです。(日本史の謎は「地形」で解ける/竹村公太郎 PHP文庫による)
さて、多くの血が流れた吉良邸は討ち入りから3か月後に幕府に没収されて細かく分割され、周辺は「本所松坂町」と名づけられて町人の街とされました。時代が下って、1934(昭和9)年、地元の町会有志22人が邸内にあったとされる井戸を中心に土地を買い取り、東京市(当時)に寄付。翌1934年12月14日に公園が設置されました。土地を寄付したのは、昭和初期に周辺でたびたび病気が流行し、「吉良様をきちんと祭っていないからだ」とうわさされたためだとも、関東大震災後の区画整理で消えた本所松坂町の名を残したかったからだとも言われています。
『忠臣蔵』では悪役とされる吉良上野介ですが、実はなかなかの名君であったようで、地元の人々は討ち入りのあった12月14日の午前に「義士祭」、午後には「吉良祭」を開いて、吉良上野介と家臣たちの霊をなぐさめています。

【アクセス】JR両国駅東口から300m。
【住所】東京都墨田区両国3-13-9 本所松坂町公園

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国技館  相撲博物館(国技館内)  江戸東京博物館  旧安田庭園  吉良邸跡(本所松坂町公園)  

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